クラウドストライク2026年版グローバル脅威レポートエグゼクティブサマリー:AI時代に必読の脅威インテリジェンスレポート
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ロギングはソフトウェア開発で使用される手法で、開発者がアプリケーションのランタイムプロセスを確認できるようにするものです。ロギングは、パフォーマンスのモニタリングやデバッグなど、さまざまな目的に使用できます。デバッグロギングは、本番環境のワークロードの場合は示される情報が多すぎたり詳細すぎたりすることがあるため、ほとんどの場合、ソフトウェアの開発フェーズで使用されます。

この記事では、デバッグロギングと、ソフトウェア開発プロセスにおけるその利点について説明します。また、デバッグロギングを最大限に活用し、ノイズを減らして、機密データの漏洩を防ぐためのベストプラクティスについても説明します。

デバッグロギングとは

一般的に、ソフトウェアアプリケーションでのロギングには、ソフトウェアアプリケーションまたはプロセスの実行中のイベント、エラー、およびその他の関連情報の記録が含まれます。ロギングには、監査ロギング(セキュリティ関連のイベントの記録)、パフォーマンスロギング(アプリケーションのパフォーマンスに関連する情報の捕捉)、イベントロギング(ユーザーアクションやシステム変更など、特定のイベントの発生の記録)などのさまざまな種類があります。

さまざまな種類のロギングの中でもとりわけデバッグロギングは、開発者がアプリケーションの問題やエラーを診断するのに役立ちます。デバッグロギングでは、バグや欠陥の特定と解決に役立つ情報を提供することに特に重点が置かれています。

デバッグ用に生成されるログメッセージは多くの場合サイズと量が大きいため、デバッグロギングは、通常、ソフトウェアの開発とテストの段階で有効化され、本番環境では有効化されません。ソフトウェアがまだ開発中の場合、バグの根本原因を突き止めるために大量のログデータが必要ですが、本番フェーズでは、これほど大量のログデータは、デバッグ以外の目的での効果的なクエリの妨げになる可能性があります。

デバッグロギングの利点

デバッグロギングでは、ランタイムでのアプリケーションの実行に関する情報が捕捉されて格納されるので、開発者にとって、次のような多くの利点があります。

  • 根本原因の特定を支援:エラーや予期しない振る舞いが発生した場合、開発者はログファイルを調べて何が起こったのかを理解し、問題の根本原因を特定できます。デバッグロギングにより、変数の値、システムの状態、エラーの原因となったイベントのシーケンスなど、エラー発生時のアプリケーションの状態に関する豊富な情報が提供されます。
  • エラーの修正方法に関するインサイト:デバッグロギング情報がエラーの根本原因を特定するうえで役立つのと同じように、開発者が修正プログラムを実装する方法に関するインサイトもこの同じ情報からもたらされます。
  • エラーの再現方法に関するインサイト:ランタイムにエッジケースが発生した場合、デバッグロギングで収集された情報により、問題の再現が容易になります。
  • 潜在的なパフォーマンスエラーの早期特定:ランタイムにデータをログ記録することで、開発者はアプリケーションのパフォーマンスに関する理解を深め、潜在的なボトルネックや最適化の領域を特定できます。

デバッグロギングのベストプラクティス

次のベストプラクティスは、デバッグロギング中にログを最大限に活用するのに役立ちます。また、これにより、アプリケーションログファイル内の機密データを侵害から保護することもできます。

適切なログレベルの選択

ログレベルを適切に設定することで、開発者は無関係な情報を除外して重要な項目に集中できます。次のログレベルは、ほとんどのプログラミング言語およびフレームワークに共通です。

  • デバッグ:開発プロセスで、アプリケーションに関する診断情報を表示するために使用されます。
  • 情報:アプリケーションの通常操作の一部(システムの正常な起動やシャットダウンなど)に関する情報を提供します。
  • 警告:エラーにはつながらないランタイムの問題を示しますが、システムの不安定性や接続の問題など、最終的にエラーにつながる可能性のある他の問題を示す可能性があります。
  • エラー:アプリケーションの要件に違反するランタイムの問題(プロセスへの未処理の入出力など)を示します。
  • 重大:エラーのログメッセージと同様に、重大レベルは、アプリケーションの要件に違反し、通常はアプリケーションがシャットダウンにつながるイベントに関するものです。

注意が必要となるのは、ログレベルの設定が低すぎると重要な情報が失われる可能性があること、また高すぎると、過度のノイズが発生して、重要なログを見つけるのが難しくなり、システムの速度が低下する可能性があることです。

診断情報の生成

デバッグロギングでは、アプリケーションがどのように実行されているかを把握しやすくするために、より詳細な診断情報を生成する必要があります。このような診断用の指標には、次のようなものがあります。

  • イベントのタイムスタンプ
  • 分散アプリケーションのトレースIDまたはセッションID
  • リソースの使用状況
  • 外部サービスから受信したデータ

この情報により、開発者は、ソフトウェアアプリケーションの振る舞いをより効果的に分析できます。ただし、本番のワークロードでは、ログファイルからのノイズを減らすために、このレベルの情報を出力する必要がない場合があります。

機密性の高いログデータの保護

デバッグロギングでは、機密情報を保護することが不可欠です。機密データの保護には、個人を特定できる情報 (PII) をログに記録しないことが含まれる場合があります。または、このデータをログに記録する必要がある場合、開発者は、データがログファイル権限を通じて適切に保護されているか、外部ログリポジトリに安全に送付されていることを確認する必要があります。

ログファイルのローテーションを設定して、必要な期間だけログファイルがホストに保持されるようにします。また、ログデータを保護するために、ソフトウェアプロセスで個別のログファイルまたはディレクトリにログを記録します。これにより、ログファイルに適切な権限とアクセスコントロールを適用できるようになります。次に、ユーザーまたはマシンプロセスに最小特権の原則に基づいて適切なアクセス権を付与します。

まとめ

デバッグロギングを使用すると、開発者はアプリケーションのパフォーマンスを検査し、バグやエラーを特定し、ソフトウェアの振る舞いを深く分析できます。この記事では、デバッグロギングと、開発プロセスにおけるその利点について詳しく説明しています。デバッグロギングのベストプラクティスに従うことで、デバッグログを、ソフトウェア開発プロセスに役立ち、開発チームの生産性を向上させるものにすることができます。

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ケイシー・クロス(Kasey Cross)は、クラウドストライクのプロダクトマーケティング担当ディレクターとして、次世代SIEMによるAIネイティブSOCの開拓を支援しています。Palo Alto Networks、Imperva、SonicWALLなどのサイバーセキュリティ企業で10年以上のマーケティング経験があります。また、Menlo LogicのCEOも務め、Cavium Networksによる買収を成功させました。デューク大学を卒業しています。