クラウドセキュリティ戦略とは?
クラウドインフラストラクチャが業務にますます不可欠となる中、多くの企業がビジネスを直接脅かすセキュリティの課題に直面しています。クラウドストライク2024年版グローバル脅威レポートの所見では、この問題の重大性が強調されています。クラウド環境への侵入は75%という驚異的な急増を示し、「クラウドを意識した」脅威アクターは前年比で110%増加しています。
攻撃者がますます大胆かつ巧妙になる中、効果的なクラウドセキュリティ戦略の策定は、賢明であるだけでなく、必須です。クラウド内の重要なアセットの機密性、整合性、可用性を守るためには、適切に策定されたクラウドセキュリティ戦略が不可欠です。
クラウドセキュリティ戦略は、クラウド環境内のデータ、アプリケーション、インフラをセキュリティリスクから保護するために必要なツール、ポリシー、手順をまとめたフレームワークです。これには、暗号化、IAM(アイデンティティおよびアクセス管理)、ネットワークセグメンテーション、侵入検知システムなどの堅牢なセキュリティ制御を実装して、サイバー脅威や不正アクセスから保護することが含まれます。さらに、組織のクラウドセキュリティ戦略には、継続的な脅威モニタリング、最新のインテリジェンス、明確な対応プロトコルを含める必要があります。
CNAPPの完全ガイド
クラウドストライクの『CNAPPの完全ガイド』をダウンロードして、クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォームが最新のクラウドセキュリティ戦略の重要な要素である理由、そしてそれらを開発ライフサイクルに統合する最適な方法をご確認ください。
今すぐダウンロードクラウドセキュリティ戦略の原則
堅牢なクラウドセキュリティ戦略を策定する際には、組織を効果的に保護し、リスクを軽減するための指針となるいくつかの基本的な原則が役立ちます。
ゼロトラスト
ゼロトラストとは、組織のネットワークの内外を問わず、すべてのユーザーを認証、承認し、セキュリティ設定とセキュリティポスチャについて継続的に検証したうえで、アプリケーションやデータへのアクセスを許可または維持するセキュリティフレームワークのことです。ゼロトラストの原則は、脅威が組織内外のいずれからも発生する可能性があるという前提に基づいて運用されるため、リソースに接続しようとするすべてのユーザーとデバイスを常に検証および認証する必要があります。
インフラストラクチャの保護
クラウドインフラストラクチャのセキュリティを確保するには、基盤となるコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングのコンポーネントを保護するために、堅牢な対策を講じることが必要です。これには、CNAPP(クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム)などのツールを使用して、クラウドインフラストラクチャのコンポーネントを不正アクセスやデータ侵害、その他の悪意のあるアクティビティから守ることが含まれます。
データ保護
クラウドセキュリティ戦略の中心となるのは、クラウド環境内で保存および処理される機密データを保護することです。これには、暗号化、アクセス制御、データ損失防御のメカニズムを活用して、保存中、転送中、処理中のデータを保護することが含まれます。さらに、保護すべき機密データを特定し、その優先順位を付けるために、データの検出と分類の手法を確立することが重要です。
検知と対応
効果的なクラウドセキュリティ戦略では、セキュリティインシデントや侵害へのタイムリーな検知と迅速な対応が優先されます。これには、高度な脅威検知テクノロジーを展開し、クラウド環境内の不審なアクティビティや異常な振る舞いをモニタリングすることが含まれます。インシデントのトリアージ、隔離、修復など、迅速なインシデント対応能力は、セキュリティインシデントの影響を最小限に抑え、通常の業務を速やかに復旧させるために不可欠です。
DevSecOps
SDLC(ソフトウェア開発ライフサイクル)にセキュリティを統合することは、クラウドに展開するアプリケーションやサービスがサイバー脅威に対して耐久性を持つために不可欠です。DevSecOpsの実践では、クラウドネイティブアプリケーションの開発、展開、運用において、セキュリティの原則、プロセス、ツールを組み込むことが推奨されます。開発パイプラインの各段階にセキュリティを組み込むことで、組織は脆弱性をプロアクティブに特定し、修正することができ、本番環境でのセキュリティ侵害リスクを減らすことができます。
責任共有
クラウドのセキュリティを効果的に管理するためには、責任共有モデルを認識することが重要です。クラウドサービスプロバイダー (CSP) は基盤となるクラウドインフラストラクチャを保護しますが、組織はクラウド環境内のデータ、アプリケーション、アイデンティティ、設定を保護する責任があります。これらの責任を理解し、明確にすることは、リスクを効果的に軽減するために、適切なセキュリティ対策を講じるために重要です。
クラウドセキュリティ戦略の4つのフェーズ
現代のクラウド攻撃の膨大な量と進化する巧妙さに対抗するために、組織はクラウドセキュリティに対してよりスマートで迅速なアプローチを取る必要があります。この新しいアプローチでは、防御側に継続的な可視性カバレッジと正確なインテリジェンスを提供し、初期アクセス、ラテラルムーブメント、権限昇格、防衛回避、データ収集に関する攻撃者の戦術を理解できるようにする必要があります。
ここでは、クラウドセキュリティ戦略のアプローチを成功させるための4つの柱をご紹介します。
可視性の実現
クラウド侵害は、多くの場合、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境全体で統一されたリアルタイムの可視性が不足していることが原因で発生します。可視性にギャップがあると、攻撃者は異なる監視ソリューション間の死角を利用して侵入し、組織の攻撃対象領域を広げることができ、攻撃の成功率が高まります。この可視性のギャップは、セキュリティツールの統合を推進する主な要因の一つとなっています。特に、80%の企業は、2026年までにクラウドネイティブアプリケーションのライフサイクル保護のために、セキュリティツールを3社以下のベンダーに絞って統合する計画です。1
CNAPPを活用してサイロ化されたセキュリティ機能を統合することで、攻撃者がクラウドを悪用し、ネットワークにアクセスして巧妙な攻撃を仕掛ける経路を排除できます。統合CNAPPは、セキュリティツール間および継続的インテグレーション/継続的デリバリー (CI/CD) パイプラインにおける可視性のギャップを排除します。単一のコンソールで100%の可視性を確保することで、迅速かつインテリジェントな対応が可能になります。
リスクの特定と軽減
現代の攻撃者はクラウドテクノロジーに精通しており、攻撃や脆弱性のエクスプロイトを高精度で巧みに自動化しています攻撃者はコンテナや脆弱性、CSPインフラについて深く理解しており、環境に侵入するだけでなく、検知されることなくシステム内を移動し、組織の重要なアセットにアクセスすることができます。
したがって、堅牢なサイバー防御戦略を策定するには、攻撃者の戦術や振る舞いに関するインサイトを取り入れ、予防、検知、対応においてプロアクティブな対策を講じる必要があります。信頼性の高いリアルタイム脅威インテリジェンスを統合したCNAPPを導入することで、最新のクラウド攻撃者に対する理解が深まり、インシデントやイベントへの対応能力が向上します。
また、迅速な対応ができるよう、クラウドセキュリティ戦略には、各チームメンバーの役割と責任を明確にした対応計画を含めることが大切です。これにより、セキュリティインシデントの影響を素早く軽減し、業務を迅速に復旧できる体制が整います。
クラウドガバナンスフレームワークの遵守
クラウドガバナンスには、クラウド環境で運用する企業が従うべきポリシーやルールを定めたものです。クラウドガバナンスフレームワークは、データのセキュリティやシステムの統合、クラウドサービスの導入を適切に管理するのに役立ちます。クラウドシステムはしばしばサードパーティのベンダーやさまざまなビジネスチームと関わるため、柔軟に対応できるクラウドガバナンスの仕組みが必要です。
クラウドガバナンスフレームワークを適切に実施することで、リスクの管理が効果的に行われ、データセキュリティが強化され、クラウドシステムの運用が最適化されます。これにより、リソース配分とリスク管理のバランスが取れ、説明責任も明確になります。また、継続的なコンプライアンスもクラウドガバナンスの重要な要素です。コンプライアンスの状況が急速に進化している中、規制の遵守はすべての企業にとって不可欠です。
「シフトレフト」アプローチの採用
シフトレフトアプローチをクラウドセキュリティ戦略に組み込みます。これには、アプリケーション開発の初期段階からセキュリティ対策を取り入れ、最初からSDLCにセキュリティを組み込むことが必要です。SDLCのすべての段階でセキュリティを重視することで、脆弱性や脅威にプロアクティブに対応し、セキュリティ侵害のリスクを最小限に抑えるとともに、クラウドアプリケーションのレジリエンスを強化できます。
シフトレフトパラダイムを実現するには、クラウドとアプリケーションのセキュリティをDevOpsツールチェーンにシームレスに統合する必要があります。これには、クラウドインフラストラクチャが安全に展開されるように、セキュリティのガイドラインを組み込むことが含まれます。また、アプリケーションの実稼働前にセキュリティテストや脆弱性スキャン、コンプライアンス評価をCI/CDパイプラインに直接組み込むことも含まれます。開発サイクルの早い段階でこれらのセキュリティ対策を自動化することで、開発者のセキュリティ意識が高まり、セキュリティの問題の特定と修正が効率化され、クラウド環境が潜在的なサイバー脅威に対して強化されます。
クラウドストライクによるクラウドセキュリティのアプローチ
クラウドストライクは、幅広い知見と豊富な熟練したリソースを備えており、クラウドの成熟度がどの段階にある企業にも対応し、そのセキュリティポスチャを即座に向上させることができます。世界中に展開されたセンサーから収集された脅威インテリジェンスとデータに基づくインサイトを提供できるクラウドセキュリティプロバイダーは、他にありません。
業界アナリスト、パートナー、顧客は、クラウドストライクをグローバルなクラウドセキュリティおよびCNAPPのリーダーとして広く評価しています。クラウドストライクは、あらゆる環境における顧客チームの延長として機能し、シームレスなカバレッジ、調査、インシデント対応、ポリシー管理を実現します。CrowdStrike Falcon® Cloud Securityはセキュリティを自動化し、すべてのクラウド環境、コンテナ、Kubernetesアプリケーション上で不審なアクティビティ、ゼロデイ攻撃、危険な振る舞いを検出して阻止します。CI/CDワークフローとの統合により、DevOpsチームがパフォーマンスに影響を与えることなく高速に作業しながら、ワークロードの安全性を維持できます。