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コンテナ化は、多様な環境におけるアプリケーションの展開を合理化する能力を備えており、現代のソフトウェア開発の主流となっています。しかし、DockerやKubernetesなどのコンテナ技術の導入が拡大するにつれて、セキュリティを維持する複雑さも増しています。コンテナ環境の広範な攻撃対象領域と固有の脆弱性に対し、組織は、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。

この記事では、コンテナランタイムセキュリティについて説明し、主な脅威と、コンテナ化されたアプリケーションを保護するためのベストプラクティスについて見ていきます。

コンテナ化とコンテナランタイムの概要

開発者は、コンテナ化を通して、ソフトウェアアプリケーションを、そのすべての依存関係とともに1つのコンテナにパッケージ化できます。コンテナは、アプリケーションのソースコードと、そのコードの実行に必要なオペレーティングシステム (OS) のライブラリーおよび依存関係を組み合わせたもので、事実上あらゆる環境で実行できます。

コンテナ化の核となるのは、コンテナイメージです。これは、アプリケーションコード、ライブラリー、ツール、およびアプリケーションの実行に必要なその他のファイルを含む、変更不可能なファイルです。これらのイメージを安全に管理することは非常に重要です。なぜなら、コンテナがイメージからインスタンス化されるときに、イメージ内の脆弱性が悪用される可能性があるからです。

コンテナランタイムは、ホストマシン上でコンテナを実行し、そのライフサイクルを管理するのを支援するソフトウェアです。レジストリーからコンテナイメージを取得し、コンテナを作成して実行します。一般的なコンテナランタイムには、DockercontainerdCRI-Oなどがあります。このそれぞれが、コンテナの操作を簡素化するために設計された、異なるレベルの抽象化ツールと管理ツールを提供します。

これらのランタイムは、コンテナの操作を処理し、コンテナが相互に分離され、ホストシステムからも分離されていることを保証します。この分離は、コンテナの操作のセキュリティと効率を維持するために重要です。

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Porter Airlines

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コンテナランタイムセキュリティが重要な理由

コンテナランタイムセキュリティは、開始から運用までコンテナの安全な動作を確保するうえで重要です。コンテナランタイムに対するセキュリティ上の脅威は、主に共有カーネルのリスク設定エラーに起因します。

共有カーネルモデルでは、同じホスト上のコンテナは、基になる1つのOSカーネル上で動作します。当然のことながら、これには、1つのコンテナの侵害が他のコンテナやホスト自体に拡がる可能性があるという本質的なリスクが伴います。適切なセキュリティ対策を講じていないと、攻撃者が重要なシステムに広範囲にアクセスできるようになる可能性があります。

設定エラーも重大な脅威をもたらします。コンテナは高度に設定可能であるため、安全でないセットアップが適用される可能性があります。エラーには次のものがあります。

  • 不注意によるポートのパブリックインターネットへの公開
  • 不十分な認証コントロール
  • 不適切なデータ処理設定

このような設定ミスは、攻撃者に潜在的なエントリポイントを与えます。攻撃者は、これらの脆弱性を悪用して、不正にアクセスしたり、サービスを中断したりする可能性があります。

ランタイムセキュリティの秘訣

これらのリスクを軽減するには、いくつかのセキュリティ対策を実装することを検討してください。

  • 継続的モニタリングは、ランタイム保護を提供します。コンテナのアクティビティをリアルタイムで追跡することで、組織は、潜在的な脅威を迅速に特定し、対応することができます。
  • イメージセキュリティは、コンテナイメージを使用する前に脆弱性がないことを保証します。
  • コンテナの分離は、名前空間や制御グループなどのメカニズムを通じて、コンテナが相互に干渉したり、承認されていないホストリソースにアクセスしたりするのを防ぐことができます。
  • 設定管理ツールを使用して、安全なコンテナ設定をセットアップおよび維持し、コンテナ環境を一般的な脆弱性や脅威から保護します。
  • 定期的なセキュリティ監査は、セキュリティ対策の有効性やコンテナ環境の全体的なセキュリティポスチャを評価します。

コンテナランタイムの主な脅威

コンテナ環境は、コンテナブレイクアウトデータ流出依存関係の脆弱性など、いくつかのセキュリティ上の脅威にさらされています。

コンテナブレイクアウト

コンテナブレイクアウト(コンテナエスケープとも呼ばれます)は、攻撃者がコンテナ内からホストシステムにアクセスしたときに発生します。このような侵害は、コンテナが本来備えているはずの隔離機能を損ないます。コンテナブレイクアウトが成功すると、攻撃者によって他のコンテナやホスト自体が制御される可能性があります。コンテナブレイクアウトを防ぐには、厳格な分離プロトコルを適用し、コンテナアクティビティを注意深く監視することが重要です。

データ流出

場合によっては、コンテナ内の設定ミス、脆弱なセキュリティコントロール、または脆弱性により、機密情報が意図せずに露出する可能性があります。これにより、不正アクセスやデータ侵害が発生し、コンテナ化されたアプリケーションによって処理されるデータの機密性と整合性に深刻な影響を与える可能性があります。

この露出を防ぐには、厳格なアクセス制御を実装し、定期的なセキュリティ監査を実施することが鍵となります。

依存関係の脆弱性

コンテナは、多くの場合、外部のライブラリーやパッケージに依存しています。そして、これらの依存関係には脆弱性が含まれている可能性があります。依存関係が定期的に更新されていなかったり、安全に管理されていなかったりすると、悪意のあるユーザーが悪用できる潜在的な攻撃ベクトルが開かれることになります。エクスプロイトが成功すると、コンテナ、あるいはコンテナ環境全体が侵害される可能性があります。

このリスクを軽減するには、脆弱性について依存関係を定期的にスキャンし、迅速に更新することが重要です。

コンテナランタイムを保護するためのベストプラクティス

ベストプラクティスを導入することで、コンテナ化された環境のセキュリティを大幅に強化できます。「コンテナとコンテナ技術への脅威」から引用した、以下のセキュリティ対策のベストプラクティスをご検討ください。

  • Docker APIへのアクセスを制限する:理想的には、Docker APIへのアクセスは認証を必要とするようにし、パブリックインターネットに公開してはいけません。これにより、不正アクセスを防止し、外部アクターからの潜在的な脅威を軽減できます。
  • ジャストインタイムアクセスを活用する:Amazon EC2 Instance Connectなど、コンテナとそのホストへのジャストインタイムアクセスを提供するソリューションを利用します。これにより、有効期間の長い認証情報に関連するリスクを軽減し、MFA(多要素認証)を要求することでセキュリティを強化できます。
  • アプリケーションとライブラリを常に更新する:コンテナ内のすべてのアプリケーションとライブラリを定期的に更新して、脆弱性から保護します。古いソフトウェアを標的とするエクスプロイトから防御するには、セキュリティパッチを最新の状態に保つことが重要です。
  • セキュリティ監視を拡張する:コンテナとそのホストの両方に対して包括的なセキュリティ監視を実装します。これにより、組織は、悪意のあるアクティビティや異常を早期に検知することができ、迅速な対応と緩和策を実施できます。
  • 最小特権の原則を適用する:権限を、コンテナ環境内の特定のタスクに必要な権限のみに制限します。この慣行により、侵害や内部の脅威による潜在的な損害を最小限に抑えることができます。

これらの戦略を導入することで、組織は、コンテナランタイム環境のリスクに対する強力な防御策を備え、セキュリティインシデントの可能性と影響を減らすことができます。

詳細

経験豊富なセキュリティ専門家であろうと、クラウドセキュリティドメインのナビゲーションに不慣れであろうと、進化し続ける脅威の状況でクラウドワークロードを保護することは非常に重要です。CNAPPのクラウドワークロード保護機能を評価する際に留意すべき4つの重要な要素をご確認ください。

ブログ:クラウドワークロードを保護する際の4つの重要な考慮事項

避けるべきコンテナセキュリティ上のミス

一般的なセキュリティ上のミスを回避することは、ベストプラクティスを実装することと同じくらい重要です。次の誤りを回避することで、コンテナ環境の保護をさらに強化できます。

  • 基本的なセキュリティ対策を無視すること:デフォルト設定が安全でないことは珍しくありません。デフォルト設定の大規模な導入に加えて、過度に広範な権限や保護されていないネットワーク通信も、重大な脆弱性を招く可能性があります。
  • 定期的なセキュリティ監査を怠ること:コンテナの設定とセキュリティ対策は定期的に見直す必要があります。これらの重要な運用コンポーネントの監査に失敗すると、脆弱性やコンプライアンスの問題を見落とす可能性があります。
  • 古いソフトウェアを使用すること:他のソフトウェアと同様、セキュリティ更新で定期的にコンテナランタイムにパッチを適用する必要があります。古くてパッチが適用されていないコンテナランタイム、アプリケーション、または依存関係を使用している場合、システムは既知の脆弱性にさらされます。
  • 不適切なシークレット管理:APIキーや認証情報をコンテナイメージや設定ファイルに直接埋め込むなどして不適切に扱うと、セキュリティ侵害につながる可能性があります。

これらの領域に積極的に対処することで、組織は、リスクを大幅に軽減し、コンテナ化されたアプリケーションに対して堅牢なセキュリティポスチャを維持できます。

クラウドストライクでコンテナを保護

この記事では、コンテナランタイムセキュリティの重要な側面について説明しました。主要な脆弱性について説明し、最小特権の原則、一貫した更新、継続的モニタリングなど、セキュリティのベストプラクティスを実装することの重要性を明らかにしました。

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ブレット・ショウ(Brett Shaw)は、クラウドストライクのシニアプロダクトマーケティングマネージャーとして、クラウドセキュリティとクラウドパートナーシップを担当しています。ITとセキュリティの分野で10年以上の経験を持ち、新技術や業界トレンドを利用したベストプラクティスの開発に関して専門家を支援しています。同氏はこれまで、Proofpoint、FireEye、VMwareで役職に就いていました。ウィーバー州立大学で経営学修士号 (MBA) を取得しています。