DFIR(デジタルフォレンジックとインシデント対応)とは
DFIR(デジタルフォレンジックとインシデント対応) とは、サイバー攻撃の特定、調査、修復を専門に行うサイバーセキュリティの一分野です。
DFIRには、次の2つの主要な要素があります。
- デジタルフォレンジック:フォレンジックサイエンスの一部であり、システムデータやユーザーアクティビティなどのデジタル証拠を調べて、攻撃が進行中かどうか、誰が攻撃を仕掛けているのかを明らかにします。
- インシデント対応:データ侵害に対する準備、データ侵害の検知、封じ込め、データ侵害からの復旧を行う際に従う包括的なプロセスです。
エンドポイントが急増し、全般的にサイバーセキュリティ攻撃が深刻化していることから、DFIRは組織のセキュリティ戦略および脅威ハンティング機能において中心的な役割を果たすようになりました。クラウドへの移行とリモートワークの急速な普及により、ネットワークに接続されているすべてのデバイスをさまざまな脅威から保護することの必要性がさらに高まりました。
DFIRは従来、事後対応型のセキュリティ機能でしたが、人工知能 (AI) や機械学習 (ML) などの高度なツールやテクノロジーのおかげで、DFIRの活動や情報を予防措置に利用する組織も出てきました。そのような場合は、DFIRも事前対応型のセキュリティ戦略の1つの要素と見なすことができます。
インシデント対応計画でのデジタルフォレンジックの使用方法
デジタルフォレンジックは、コンピューター緊急事態対応チーム (CERT) やコンピューターセキュリティインシデント対応チーム (CSIRT) がセキュリティインシデントに対応する際に必要な情報と証拠を提供します。
デジタルフォレンジックには、次のものがあります。
- ファイルシステムフォレンジック:エンドポイント内のファイルシステムを分析して、侵害の兆候を探します。
- メモリフォレンジック:メモリを分析して、ファイルシステム内には現れない可能性がある攻撃の兆候を探します。
- ネットワークフォレンジック:Eメール送信、メッセージ送信、Web閲覧などのネットワークアクティビティを調べて、攻撃を特定し、サイバー犯罪者の攻撃手法を理解して、インシデントの範囲を評価します。
- ログ分析:アクティビティレコードまたはログを確認して解釈し、疑わしいアクティビティや異常なイベントを特定します。
デジタルフォレンジックは、チームが攻撃に対処する際に役立つだけでなく、修復プロセス全体においても重要な役割を果たします。デジタルフォレンジックでは、訴訟の裏付けとなる証拠や監査人に示す文書を提供することもできます。
さらに、デジタルフォレンジックチームの分析を予防的なセキュリティ対策の策定や強化に役立てることもできます。これにより組織は、全体のリスクを軽減するとともに、将来の対応時間を短縮することができます。
詳細
CrowdStrike Falcon® Forensics™ソリューションで、フォレンジックデータの収集と分析を簡略化できます。インシデント対応担当者はFalcon Forensicsを利用して、より迅速に調査に対応し、侵害調査、脅威ハンティング、モニタリングのすべてを1か所で実施できます。対応担当者は、事前構築済みのダッシュボードや、ライブと履歴の両方のアーティファクトを簡単に検索できる機能によって、包括的なデータを迅速に収集して分析できます。
統合されたDFIR(デジタルフォレンジックとインシデント対応)の価値
デジタルフォレンジックとインシデント対応は2つの異なる機能ではありますが、密接に関連しており、ある点では相互に依存しています。統合的アプローチによるDFIRの提供は、組織にとって以下のようないくつかの利点があります。
- インシデントに迅速かつ正確に対応できます。
- インシデントを調査、評価する際に一貫したプロセスに従うことができます。
- サイバーセキュリティ攻撃によって発生する、データの損失や盗難、評判の毀損を最小限に抑えることができます。
- 脅威の状況と既存のリスクへの理解を深めて、既存のセキュリティプロトコルや手順を強化できます。
- 事業運営の中断を制限しながら、より短時間でセキュリティイベントから復旧できます。
- 証拠と文書化で脅威アクターの起訴を補助できます。
クラウドストライクのDFIR(デジタルフォレンジックとインシデント対応)サービス
多くの組織では、効果的な計画を自社で策定または実施する社内スキルが不足しています。幸いにもDFIR専門のチームが配備されている場合、その組織は自動検知システムが出力する大量のフォールスポジティブに振り回されるか、既存のタスクの処理に忙殺され最新の脅威を把握できない可能性があります。
クラウドストライクは、インシデント対応のリーダーであることに誇りを持っており、無秩序なイベントになる可能性のある出来事を制御し、安定性と秩序をもたらします。クラウドストライクは、チームの構造と能力に対応するDFIR計画を策定するために、組織と緊密に連携します。
当社のDFIR専門家が、プロセスを標準化し合理化することで、企業がデジタルフォレンジックとインシデント対応業務を改善できるように支援します。また、組織の既存の計画と機能を分析し、そのチームと連携して標準運用手順「プレイブック」を策定し、インシデント対応時の対応策をガイドします。最後に、当社のサービスチームは、ペネトレーションテスト、レッドチーム/ブルーチーム演習、攻撃者エミュレーションシナリオなどのプレイブックのバトルテストの実施をサポートします。