クラウドストライク2026年版グローバル脅威レポートエグゼクティブサマリー:AI時代に必読の脅威インテリジェンスレポート
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条件付きアクセスとは

条件付きアクセス (CA) は、アクセス制御に関するもので、どのユーザーが、いつ、どのリソースにアクセスできるか、そしてその条件を決定します。これは、ユーザーのアイデンティティ、デバイスの正常性、場所、リスク、振る舞いのパターンといったリアルタイムのシグナルに基づいてアクセスをカスタマイズする、組織向けのセキュリティ戦略です。

日常的なシナリオとして、従業員が企業のシステムにログインする場面を考えてみましょう。CAポリシーが作動し、そのアクセス試行が安全かどうかを評価します。以下に例を示します。

  • 誰が:これは確認済みの従業員ですか?それとも不明なユーザーですか?
  • 何を:顧客情報のような機密データにアクセスしようとしていますか?それともリスクの低い社内リソースにアクセスしようとしていますか?
  • いつ:このアクセスは通常の勤務時間中に行われていますか?それとも潜在的なリスクを示すような異常な時間に行われていますか?
  • どのような条件で:安全な会社のデバイスからログインしていますか?それとも個人のノートパソコンからログインしていますか?使用しているデバイスは最新のセキュリティパッチが適用されていますか?それとも脆弱性がある可能性がありますか? 

例えば、ロンドンにいる従業員が勤務時間中に会社のデバイスから機密ファイルにアクセスしようとする場合、CAはそれを許可するかもしれません。しかし、同じアカウントが午前2時に香港のような新しい場所から個人のデバイスでログインしようとした場合、CAは多要素認証 (MFA) を求めるか、アクセス自体を完全にブロックする可能性があります。

条件付きアクセスは、セキュリティチェックが一律ではなく、各アクセス要求の具体的なリスクや状況に基づいて行われることを保証します。

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条件付きアクセスの仕組み

条件付きアクセスポリシーは、特定のトリガーや要因によって動作し、リアルタイムでアクセスの可否を判断します。それぞれの要素がセキュリティの維持にどのように役割を果たすかを次に示します。

主なトリガーおよびコンテキスト要因

  • デバイスのコンプライアンスと正常性:侵害されたデバイスやポリシーに準拠していないデバイスからのリスクを軽減するために、CAは管理された安全なデバイスのみが特定のリソースにアクセスできるようにします。アクセスが許可される前に、デバイスはソフトウェアやセキュリティパッチが最新であるなど、特定の基準を満たす必要があります。これにより、マルウェアや不正アクセスから組織を保護できます。
  • ユーザーとサインインのリスク:CAは、見慣れないデバイスからのログインなど、ユーザーの振る舞いパターンを評価して異常を検知します。通常は勤務時間中にログインしているユーザーが、突然午前3時に新しいデバイスからアクセスを試みた場合、CAポリシーはそれを潜在的なリスクとしてフラグを立て、追加の確認を開始したり、アクセス要求をブロックしたりすることができます。

 適応性のある多要素認証

  • 動的な多要素認証適用:すべてのログインに対して多要素認証を強制するのではなく、CAはアクセス要求の評価されたリスクレベルに基づいてインテリジェントに多要素認証チャレンジを適用できます。例えば、ユーザーが午後3時にアメリカからログインし、その後午後4時に中国から再度ログインを試みた場合、条件付きアクセスはこれをリスクの高い状況としてフラグを立て、ユーザーのアイデンティティを確認するために多要素認証を要求できます。このように、高リスクな状況では追加の確認が行われ、日常のワークフローを妨げることなくセキュリティが強化されます。
  • 操作性の合理化:リスク要因が特定された場合にのみMFA(多要素認証)を適用することで、CAは障壁を減らし、ユーザーが余分な手順に煩わされないようにします。この適応的アプローチにより、ユーザーの日常的なアクセスを複雑にすることなく、強力なセキュリティを確保できます。

条件付きアクセスポリシーの利点

条件付きアクセスポリシーの利点には、以下のようなものがあります。

セキュリティの強化と脅威の軽減

条件付きアクセスポリシーは、高リスクなログインに対してセキュリティ対策を適用することで、不正アクセスの削減に重要な役割を果たします。場所、デバイスの正常性、ユーザーの振る舞いなどの要素を評価することで、CAは正当なアクセス要求のみを許可します。このような動的なアプローチにより、侵害を未然に防ぎます。

さらに、条件付きアクセスはゼロトラストモデルの原則にも沿っています。ゼロトラストは「信頼せず、常に確認する」という考え方に基づいており、ユーザーのアイデンティティやデバイスのセキュリティを継続的に検証することで、信頼できるユーザーとデバイスのみにアクセスを許可します。これにより、常にリソースの安全性を確保できます。

コンプライアンスと規制遵守の向上

条件付きアクセスポリシーは、データ保護規制に沿ったアクセス制限を強制することで、組織がコンプライアンス基準を満たすのに役立ちます。このポリシーにより、許可されたユーザーのみが機密情報にアクセスできるようになります。さらに、CAは詳細なアクセスログを記録するため、監査や監視も容易になります。これにより、評価や監査の際に迅速にコンプライアンスを証明することができます。 

柔軟性とスケーラビリティの向上

条件付きアクセスは、組織が独自のセキュリティ要件に合わせてアクセス制御ポリシーをカスタマイズできる柔軟性を提供します。ビジネスのニーズが変化し、リスクの状況が進化していく中でも、CAは環境の変化に動的に対応し、常に安全なアクセスを維持します。チームの拡大、新しいデバイスの導入、新たな地域への進出など、さまざまなリスクレベルに対応し、デバイス、アプリケーション、ユーザー全体にわたって柔軟なアクセス制御を提供します。

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条件付きアクセスポリシーの実装

CAを活用する準備はできていますか?正しく設定するには、自社のニーズに合わせてポリシーを調整することが重要で、そこにこそ本当の力があります。次に、ポリシーを導入し、常に最適な状態を保ち、ビジネスや脅威の変化に対応するための手順を示します。

条件付きアクセスの設定手順

  • アクセス要件の定義:まずは、自社にとって最も重要なものを特定します。つまり、どのリソースが重要で、どのユーザーが何にアクセスする必要があるのか、そしてどこにより厳格なアクセス制御が必要かを理解します。例えば、機密性の高い財務データ、知的財産、顧客情報などには、より厳しいポリシーが求められるかもしれません。まずはこうした価値の高い領域に重点を置き、適切な人が適切なタイミングでアクセスできるようにしつつ、潜在的な脅威を排除します。
  • 条件付きトリガーの設定:次に、ポリシーをアクティブ化するトリガーを設定します。IPの範囲、ユーザーロール、デバイスのコンプライアンスなどの要素を考慮します。このようなトリガーによって、いつ、どのようにアクセスを許可するかが決まり、必要なときにのみセキュリティ対策が適用されるようにすることができます。
  • 監視と改善:ポリシーの設定は始まりに過ぎません。新たな脅威やビジネスニーズの変化に対応するために、定期的にポリシーを見直し、調整する必要があります。常に状況に適応し、一歩先を行くことで、セキュリティを確保しつつ業務の妨げにならないアクセス管理を実現しましょう。

条件付きアクセスとアイデンティティ保護の統合

  • ユーザーおよびサインインリスクの分析:アイデンティティ保護ツールと統合することで、ユーザーのリスクレベルや不審なサインインの振る舞いに基づいて、条件付きアクセスによってさらなるセキュリティのレイヤーが追加されます。例えば、新しいデバイスや予期しない場所からなど、通常とは異なるログインがあった場合、条件付きアクセスにより自動的にセキュリティが強化されます。これにより、防御体制が常に動的かつ迅速に対応できるものになります。
  • 統合ダッシュボードとアラート:条件付きアクセスをアイデンティティ保護と統合することで、アクセス試行、ユーザーの振る舞い、潜在的な脅威など、すべての情報を一元管理できる統合ダッシュボードが利用可能になります。さらに、リアルタイムアラートにより、リスクの高いログインや異常なパターンをすばやく検知できるため、チームは常に警戒を維持し、即座に対応できる体制を整えることができます。

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条件付きアクセスに関するFAQ

Q:条件付きアクセスとは何ですか? 

A:CA(条件付きアクセス)とは、ユーザーのアイデンティティ、デバイスの正常性、場所、リスク、振る舞いのパターンといったリアルタイムのシグナルに基づいてアクセスをカスタマイズする、組織向けのセキュリティ戦略です。  

Q:条件付きアクセスの利点にはどのようなものがありますか?

A:条件付きアクセスポリシーの利点には、セキュリティの強化と脅威の軽減、企業コンプライアンスの向上、柔軟性とスケーラビリティの向上などがあります。 

Q:条件付きアクセスでは、どのようにMFA(多要素認証)を適用しますか? 

A:条件付きアクセスでは、すべてのログインでMFA(多要素認証)を要求するのではなく、アクセス要求のリスクレベルの評価に基づいて多要素認証チャレンジをインテリジェントに適用できます。例えば、ユーザーが午後3時にアメリカからログインし、その後午後4時に中国から再度ログインを試みた場合、条件付きアクセスはこれをリスクの高い状況としてフラグを立て、ユーザーのアイデンティティを確認するためにMFA(多要素認証)を要求できます。このように、高リスクな状況では追加の確認が行われ、日常のワークフローを妨げることなくセキュリティが強化されます。

Q:条件付きアクセスはどのように管理しますか? 

A:条件付きアクセスを適切に設定するには、自社のニーズに合わせてポリシーをカスタマイズする必要があります。条件付きアクセスポリシーを導入するには、アクセス要件を明確に定義し、条件付きトリガーを設定し、ポリシーの成功をモニタリングし、必要に応じてポリシーを調整します。 

ヴェヌ・シャストリはIDおよびサイバーセキュリティ製品のマーケティング担当として経験を積み、CrowdStrikeで統合エンドポイントおよびID保護の製品マーケティングでディレクターを務めています。OktaおよびOracleで10年以上にわたりID、製品マーケティングおよび管理機能を推進した経験があり、パスワードレス認証に関する米国特許を取得しています。ID関連業務の経験を積む前には、企業向けにソーシャルソフトウェアを立ち上げる製品管理を共同設立して経営していました。ノースカロライナ州ローリーの出身で、サンタクララ大学でMBAを取得し、MITスローンでエグゼクティブ認定を取得しています。