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SaaSの設定ミスとは

SaaS(サービスとしてのソフトウェア)の設定ミスとは、SaaSアプリケーションおよびサービスの設定が不正確であるか安全でないことを指します。こうした設定ミスにより、機密データの公開やセキュリティの侵害、さらには攻撃者に悪用されるようなさまざまな脆弱性が生じる可能性があります。

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SaaSの設定ミスがなぜセキュリティ上のリスクとなるのか

SaaSプラットフォームの設定が不適切であると、次のようなセキュリティリスクが生じる可能性があります。

  1. 不正なデータ公開

  2. 意図しないアクセス権限

  3. 業界標準の遵守違反

  4. 潜在する侵害

  5. 組織の評判の毀損

不正なデータ公開

設定ミスにより、SaaSアプリケーション内に保存されている機密データが公開される可能性があります。個人識別情報、財務記録、企業秘密を問わず、データへの不正アクセスは、データ侵害、アイデンティティ窃取、金銭的損失、組織の評判の失墜など、深刻な結果につながります。

意図しないアクセス権限

SaaSの設定ミスにより、権限のない個人がSaaSアプリケーションやその関連するリソースにアクセスできるようになる可能性があります。不正にアクセスされると、データの操作、不正なアカウントの作成、システム内での権限昇格といった事態になり得ます。攻撃者は、こうした脆弱性を悪用して、SaaS環境全体の整合性とセキュリティを侵害して、組織とそのユーザーの両方に影響を及ぼします。

コンプライアンス違反

SaaSの設定ミスを修正しないと、コンプライアンス違反になる可能性があります。組織は業界の規制やデータ保護基準を遵守する必要があり、データ侵害やコンプライアンス違反につながる設定ミスは、法的な影響、罰金、評判の失墜にもつながります。

セキュリティ侵害

SaaSの設定ミスにより、セキュリティに脆弱性が生じて攻撃者に悪用される可能性があります。公開されているAPI、脆弱な認証メカニズム、安全でない統合は、インジェクション攻撃、クロスサイトスクリプティング、権限昇格など、さまざまな攻撃のエントリポイントとなります。脆弱性が悪用されると、SaaS環境が侵害され、他のコネクテッドシステムに影響が及ぶ可能性があります。

評判の失墜

最終的には、SaaSの設定ミスで企業の評判を損なうおそれがあります。顧客の信頼はビジネスの成功に不可欠であり、データ侵害やセキュリティインシデントをもたらす設定ミスは、その信頼に深刻な打撃を与えます。企業のデータ保護能力に疑念が生じて、金銭的な損失やビジネスの衰退をもたらしかねません。

SaaSで避けるべき設定ミスのトップ4

SaaS環境での設定ミスは、データ漏洩、不正アクセス、コンプライアンスリスクにつながります。次に、SaaSでよくある設定ミスを4つ挙げます。いずれも積極的に対処する必要があります。

  • MFA(多要素認証)の欠如多要素認証がないと、アカウントがパスワードにのみ依存することになり、認証情報ベースの攻撃に対して非常に脆弱になります。重大なSaaSアプリケーションのすべてにMFA(多要素認証)を適用すると、不正アクセスのリスクが大幅に軽減されます。
  • 過剰な権限とアクセス制御:ユーザーに必要以上の権限を付与すると、データ侵害やインサイダー脅威のリスクが高まります。PoLP(最小特権の原則)を実装すると、ユーザーは必要なリソースに限ってアクセスできます。
  • 脆弱なAPIセキュリティ:APIが公開されている場合や保護されていない場合は、攻撃者がSaaSアプリケーションを操作して、機密データを盗み出す可能性があります。APIを保護するためには、強力な認証、レート制限、暗号化を実施する必要があります。
  • 公開されたデータとファイル共有の設定ミス:ファイル共有の設定が不適切に設定されていると、機密性の高いビジネスデータが一般ユーザーや権限のないユーザーに公開される可能性があります。ファイルの権限を定期的に監査し、機密文書へのアクセスを制限する必要があります。

こうした設定ミスに対処することで、SaaSセキュリティポスチャを大幅に強化し、データ侵害や不正アクセスのリスクを最小限に抑えることができます。

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設定ミスを保護するための課題

設定ミスを保護するには、次のような課題があります。

複雑さ

SaaSエコシステムは多面的であり、多数の設定と統合があるため、最適なセキュリティ設定を一貫して維持するのは容易でありません。

SaaS環境の規模が大きくなるにつれて複雑さが増すため、さまざまなサービスにわたってすべての設定を追跡するのは困難です。この複雑さに加えて、アプリごとに独自の言語と用語があるため、アプリを適切に保護するためには、セキュリティチームはどのアプリにも通じた専門家になる必要があります。

可視性の欠如

セキュリティチームが設定ミスにアクセスすることも可視化することもできない状況では、設定ミスに気付かない可能性があります。設定を効果的にモニタリングおよび追跡するのに適したツールやプロセスが導入されていない場合、設定ミスをタイミングよく特定して修正するのは容易ではありません。

急速に変化する環境

SaaS環境は動的であり、更新、パッチの適用、設定の変更が頻繁に行われます。このように継続的に進化し続けるため、適切なセキュリティ設定を一貫して維持することが困難になる場合があります。新しい機能の導入や既存の機能の変更によって、新たな設定ミスが誤って取り込まれる可能性もあります。特に、セキュリティ上の考慮事項が十分に評価されていない場合にはそうです。

設定のボリューム

企業の規模によっては、使用されているSaaSアプリケーションの数が数百から数千に及ぶことがあります。こうしたアプリケーションのそれぞれに、ファイル共有権限、必須のMFA(多要素認証)、ビデオ会議の録画権限など、さまざまな側面を網羅するグローバル設定がいくつもあります。従業員数が数千人から数万人、あるいは数十万人に及ぶことを考えると、これらの設定を管理し保護することがいかに複雑であるかがわかります。

組織の保護を担当するセキュリティチームは、各アプリケーションの固有のルールと設定に習熟し、会社のポリシーを確実に遵守する必要があります。しかし、数百種類ものアプリケーションのセットアップと何万ものユーザーロールと権限があるため、このタスクはすぐに立ちゆかなくなります。

また、セキュリティチームが知らないところで組織のエコシステムに統合されたSaaS間アプリケーションが存在するため、事態はさらに複雑になります。このように可視性と制御が欠如しているため、企業のSaaS環境の保護はさらに複雑なものになります。

SaaSの設定ミスを防ぐためのベストプラクティス

SaaSの設定ミスを防ぐには、セキュリティへのプロアクティブなアプローチ、継続的モニタリング、ベストプラクティスの遵守が必要です。次に、SaaS環境を保護するために実装するべき主な戦略を示します。

  • すべてのユーザーに対してMFA(多要素認証)を有効にする:認証情報の侵害による不正アクセスを防ぐために、すべてのアカウント、特に管理者権限を持つアカウントに対して、MFA(多要素認証)を義務付けます。MFA(多要素認証)は、セキュリティ層を重ねて、認証情報ベースの攻撃のリスクを軽減します。
  • 設定の監査を定期的に実施する:SaaSアプリケーションのセキュリティ設定を定期的に監査および検証して、設定ミスを迅速に特定して修正します。自動化ツールを利用すると、データ侵害が発生する前に、潜在的なリスクを検知できます。
  • 最小特権のアクセス制御を適用する:ユーザーの役割に基づいて、ユーザーのアクセスを必要なリソースにのみ制限します。RBAC(ロールベースのアクセス制御)を実装し、定期的に権限をレビューすることで、不正アクセスや権限昇格を防ぐことができます。
  • APIセキュリティを強化する:認証と承認の制御を実施し、データの公開を制限して、APIアクティビティをモニタリングすることで、APIを保護します。OAuth、APIゲートウェイ、暗号化を使用すると、不正アクセスやデータ侵害から保護できます。

これらのベストプラクティスを実装することで、SaaSの設定ミスに伴うセキュリティリスクを大幅に減らして、コンプライアンス、データ保護、オペレーショナルレジリエンスを高めることができます。

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Falcon ShieldによるSaaS環境の保護

強力なセキュリティポスチャを維持し、機密データを不正アクセスから保護するためには、SaaSの設定ミスに対処することが不可欠です。プロアクティブセキュリティ対策を実施することで、リスクを最小限に抑え、コンプライアンスを適用して、コストのかかる侵害を防ぐことができます。しかし、SaaSエコシステムがますます複雑化するにつれて、設定ミスを継続的に検知して修正するための高度なソリューションが必要になります。 

CrowdStrike Falcon® Shieldは、包括的なSSPM(SaaSセキュリティポスチャ管理)を実現するものであり、設定ミスを識別し、ベストプラクティスを適用して、クラウドアプリケーション全体にわたってセキュリティポリシーの適用を自動化します。Falcon Shieldを使用すると、リアルタイムの可視化を実現し、設定ドリフトを防ぎ、進化し続ける脅威からSaaS環境を安全に保つことができます。