最近の組織のアプローチとして、マルチクラウド環境の運用が一般的になっています。コストとパフォーマンスまたは冗長性と可用性のどちらが理由であっても、マルチクラウドへの移行は今や標準的な手順となっています。しかし、このトレンドに飛びついた組織は、アイデンティティの窃盗、サプライチェーン攻撃、さまざまなクラウドサービス間の隔絶や一般的な設定ミスによる脆弱性に起因する重大なセキュリティリスクにも直面しています。これらすべてが原因となって、クラウド環境への侵入が75%も増加しています。
これらのリスクを考えたとき、適切なマルチクラウド管理がこれまで以上に重要になります。マルチクラウドの設定では、さまざまなプラットフォーム間で一貫したセキュリティを維持することが不可欠です。この記事では、マルチクラウド環境の運用に関連するセキュリティ上の課題とベストプラクティスについて説明します。
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今すぐダウンロードマルチクラウド環境の一般的な課題
マルチクラウド環境の管理には、いくつかのセキュリティ関連の課題が伴います。マルチクラウドセットアップは柔軟性と拡張性を提供しますが、セキュリティ、可視性、および全体的な管理に影響を与える可能性のある複雑さももたらします。一般的な課題を以下に示します。
- クロスクラウドの可視性:各クラウドプロバイダーには、独自のモニタリングツールとダッシュボードがあります。非常に多くのプロバイダーが存在するため、運用とセキュリティポスチャを包括的かつ統一的に把握することが困難になっています。
- セキュリティツールのサイロ化による脆弱性:各クラウドプラットフォームが独自のセキュリティツールのセットを提供しているため、セキュリティと情報のサイロ化が発生します。これらのサイロは、適切に対処しない場合、脆弱性として悪用される可能性があります。
- 一貫性のある統合型のアプローチの実現:一貫したセキュリティポスチャには、セキュリティに対する統合型のアプローチが必要ですが、複数のクラウドを扱う場合、それを適用または達成することは困難です。それを達成するには、クラウド間でさまざまなツールやポリシーを統合する必要があります。
- 多数のコンポーネントを使用している複雑なアプリケーションの管理:複数のクラウドで複雑なアプリケーションを運用している大企業の場合、数十万に達することもある膨大な量のコンテナとマイクロサービスが存在し、極めて複雑化しています。モニタリングと管理もさらに複雑になり、セキュリティ侵害のリスクが高くなっています。
- コストの管理とリソースの割り当て:マルチクラウド環境を効率的に管理しないと、コストが急増する可能性があります。異なるクラウドプラットフォームの間でリソースとコストのバランスを取ることが重要な課題となっています。
- スキルギャップへの対処:マルチクラウド環境の複雑さに対応するには、専門的なスキルが必要です。組織は、これらの環境を効果的に管理するためのスキルのギャップに直面することがよくあります。
- ビジネス継続性と障害復旧の確保:ビジネス継続性と障害復旧のための一貫した戦略の開発は、複数のプラットフォームで運用するマルチクラウド環境ではより複雑になります。
安全で効率的、かつ費用対効果に優れたマルチクラウド環境を確保するために、これらの課題のそれぞれを慎重に検討し、戦略的な計画を立てる必要があります。
マルチクラウド管理がサイバーセキュリティに及ぼす影響
組織が複数のクラウドプラットフォームに業務を分散させている場合、単一クラウド環境やオンプレミス環境には存在しない固有のセキュリティリスクに直面します。主な課題は、攻撃対象領域の拡大にあります。各クラウドプラットフォームには独自のセキュリティコントロール、構成、およびコンプライアンス要件があるため、組織は、不整合や潜在的な脆弱性を防ぐために、思慮深い戦略的なアプローチを取る必要があります。
組織は、すべてのクラウドと環境にわたり、一貫性を保ってセキュリティポリシーを確実に適用する必要があります。これには、ユーザーアクセスの管理、データの保護、脅威のモニタリングが含まれます。しかし、セキュリティに対する画一的なアプローチは、マルチクラウドセットアップでは機能しません。そのため、マルチクラウド管理には、まとまりのある全体的な戦略を維持しながら、各クラウド環境に合わせたセキュリティ対策の調整を含める必要があります。
マルチクラウド管理におけるサイバーセキュリティのベストプラクティス
マルチクラウド環境では、複雑な脅威から保護するために、サイバーセキュリティのベストプラクティスが不可欠です。これらのプラクティスは、マルチクラウドセキュリティとクラウドネイティブアプリケーションの保護に関するクラウドストライクのインサイトに基づいており、安全で回復力のあるマルチクラウドインフラストラクチャを維持するうえで重要です。
- クラウドの脅威の検知と対応の迅速化:迅速な検知と対応のメカニズムを提供するツールを活用して、複数のクラウドプラットフォームにわたる脅威を迅速に特定して軽減します。
- ツールの統合:統一性があるシステムにさまざまなツールを統合した単一の一元的プラットフォームを採用することで、セキュリティツールキットを効率化し、管理を簡素化して効率の向上を図ります。
- 完全な可視性の実現:すべてのクラウドのすべてのアセットとアクティビティの包括的なビューを実現できるツールを採用して、セキュリティポスチャをモニタリングし、異常を効果的に検出します。
- 自動化の活用:自動化を使用して、反復的なタスクを処理し、人為的なエラーを減らして、セキュリティ運用の効率を高めます。
- セキュリティポリシーの同期:セキュリティポリシーが、一貫性を保ってすべてのクラウドプラットフォームで一律に適用されていることを確認し、保護のギャップを回避します。
- 包括的なモニタリングの構築:マルチクラウドインフラストラクチャの概要を全面的に把握できる統合モニタリングシステムを開発し、脅威に対するプロアクティブな特定と管理を支援します。
- マルチクラウドのコンプライアンスの確保:すべてのクラウドサービスで関連する規制や標準へのコンプライアンスを維持し、法的および経済的な影響から保護します。
- 攻撃者の把握:潜在的なサイバー脅威と攻撃者の戦術についての情報を常に入手し、自社環境を標的とする攻撃に対する備えと防御を強化します。
これらのサイバーセキュリティのベストプラクティスを、最も効果的に実践できるのは、マルチクラウドセキュリティに対する包括的なアプローチを提供できる統合セキュリティプラットフォームを採用している組織です。
CrowdStrike Falconプラットフォームによるマルチクラウドセットアップの保護
マルチクラウド管理のあらゆる側面の中で、サイバーセキュリティは最も重要です。マルチクラウド環境でのサイバーセキュリティの管理は、攻撃対象領域の拡大とセットアップの複雑さの増大によって発生する、多くの固有リスクと脅威のために困難になります。マルチクラウドサイバーセキュリティに対する統合型のアプローチでは、ツールの統合、自動化、全体的なモニタリングなど、いくつかのベストプラクティスを採用する必要があります。
CrowdStrike Falcon®プラットフォームは、CSPM(クラウドセキュリティポスチャ管理) ソリューションであるCrowdStrike Falcon® Cloud Securityを使用して、ハイブリッドクラウド環境とマルチクラウド環境全体で包括的なセキュリティの適用、可視性、コンプライアンスを実現します。Falconプラットフォームを使用すると、複数のクラウド環境にわたってセキュリティポスチャを効率的に管理できます。Falconプラットフォームにより、マルチクラウドセキュリティの複雑なタスクが簡素化されるため、サイバー脅威に対する強力な防御を維持しながら成長とイノベーションに専念できます。
FalconプラットフォームのCSPMの詳細については、オンデマンドのデモをスケジュール登録するか、今すぐ弊社にお問い合わせください。