次世代SIEMによるSOCの変革
次世代SIEMによるSOCの変革
Webサーバー、Eメール、クラウドストレージ、モノのインターネット (IoT) デバイスなど、今日のITインフラストラクチャでは、重要な情報を含む膨大なログが生成されています。これらの情報の整理と活用は、どの組織にとっても非常に有益です。
ただし、さまざまなソースが存在し、膨大なログが生成されているため、ログの効果的な追跡とモニタリングがほぼ不可能になるという新たな問題が生じています。管理者は、クライアントデスクトップからIoTデバイスまで、世界中の多くのデータセンターにまたがる数百の異なるノードを扱う場合があります。
LaaS(サービスとしてのロギング):定義
LaaS(サービスとしてのロギング)は、インフラストラクチャとアプリケーションのログ管理を簡素化する、クラウドベースのログ管理プラットフォームです。LaaSは、すべてのログの内容を一元的に保存、分析、可視化できる場所を提供します。
LaaSは、Webサーバー、IoTデバイス(スマートカーなど)、データベースサーバーをはじめとする、さまざまなソースからログを取り込むことで機能します。それらのログに含まれる情報を整理して再構築することで、実用的な出力を提供します。
たとえば、LaaSでは、ログの出力をフィルタリングして、アプリケーションの動作が停止したときやセキュリティ侵害が検知されたときなどに、定義済みの条件に基づいてアラートをトリガーできます。また、システムの状態を知らせることができ、アプリケーションのスケーリングに関する決定を下す際にも役立ちます。
LaaSは、PaaS(サービスとしてのプラットフォーム) やSaaS(サービスとしてのソフトウェア) など、クラウドプロバイダーが提供する他の多くのサービスと比較することができます。これらのサービスは、Eメールやクラウドストレージなどのアプリケーションを管理するためのものであり、インフラストラクチャ管理の負担が増えることを心配する必要はありません。同様に、LaaSは、プラットフォームのインフラストラクチャを制御する必要なしに、ログを管理して保存するための場所を提供します。
従来のログモニタリングとLaaS(サービスとしてのロギング)の比較
従来のログ管理とLaaSには顕著な違いがあります。
従来のシステムでサーバーのログをチェックするには、サーバーに接続して、一度に1つずつ手動でログを読み取る必要があります。このようなシステムは、少数のサーバーのみを管理している場合に適しています。ただし、コンテナベースのアプリケーションでは、モニタリングが必要な数百のサービスが使用されていることがあります。特に分散環境の複数のサーバーでホストされているアプリケーションの場合、このようなログのそれぞれを手動でチェックするのは、面倒で時間がかかり、エラーが発生しやすくなります。
一方、LaaSは、ネットワーク内のすべてのノードのログを一元的に保存するための場所を提供します。LaaSは、簡単に拡張できて手間のかからない、信頼性の高い分散ログシステムであり、ツールセットを使用して一元化されたログにアクセスできるため、分析と可視化の機能が強化されます。
LaaS(サービスとしてのロギング)を使用する7つのメリット
LaaSプラットフォームを使用するメリットは多くありますが、ここではそのうちのいくつかを紹介します。
1. ログ管理の簡素化
LaaSを使用すれば、独自のログシステムを管理したり、新しいログシステムを最初から作成したりする必要はありません。LaaSは、セットアップを合理化し、すぐに使用可能なインフラストラクチャを提供できます。マネージドサービスを活用してログを集約することにより、ホストマシンにソフトウェアをインストールせずにログをモニタリングすることも可能です。
2. スケーラビリティと信頼性
LaaSプラットフォームは、インフラストラクチャを管理する必要がないため、一般的にオンプレミスソリューションより信頼性に優れています。LaaSプロバイダーは、サービスレベル契約を通じて稼働時間を保証します。物理的なオンプレミスサーバーを維持しないため、必要に応じてスケールアップしたりスケールダウンしたりできます。サービスの容量をすばやく効率的に調整して、ネットワークノードやログボリュームの増減に対応できます。
3. 統合
クラウドにログを統合するとログ管理が容易になります。すべてのログを一元管理するプラットフォームにより、重要な情報を見逃す可能性が低くなります。分散ネットワークを分析して詳細に把握することで、システムのパフォーマンスを向上させ、トラブルシューティングのためにイベントを関連付けることができます。ログの一元的な保存は、レポートの作成や、標準へのコンプライアンスのためにも重要です。
4. 高度なデータ分析
LaaSプラットフォームでは、ログの解析とクエリのための強力なツールへのアクセスが提供されます。さまざまなフィルターを使用して、大規模なデータプールから関連する情報を抽出できます。事前定義済みの基準に基づいてデータを可視化することも、独自の基準を作成することも可能です。このようにデータを視覚的に表示して分析すれば、データの傾向が明らかになり、標準へのコンプライアンスが確保され、潜在的な問題や異常が浮き彫りになります。
5. フォーマットの標準化
サーバーとアプリケーションのログは通常、さまざまなフォーマットで提供されます。LaaSは、こうしたログのすべてを単一の統一されたフォーマットに標準化します。これによりデータの可読性が向上し、さまざまなソースのログを処理する際の混乱がなくなります。
6. リアルタイムメトリック
LaaSプラットフォームで提供されるリアルタイムメトリックは、セキュリティまたはパフォーマンスの問題が発生したときに、ユーザーにリアルタイムで警告を発することができます。これにより、問題が発生した際にすぐに対応でき、システムの整合性を維持できます。
7. 効率の向上
LaaSプラットフォームを使用すれば、ITチームはログを保存するための物理的なITインフラストラクチャを維持する必要がなくなります。これにより、ITチームが専門に扱って維持することが必要な機能が削減されるため、他のビジネス領域に注力できるようになります。LaaSプラットフォームを使用することで、現在使用している自社製ログツールより効率的な特定のログツールにアクセスできるようになります。
LaaSプロバイダーを選択するにあたっての考慮事項
LaaSには多くのメリットがありますが、考慮すべき課題がいくつかあります。適切なプロバイダーを選択することが結果に大きく影響します。では、一般的な考慮事項を見ていきましょう。
プライバシーとセキュリティ
多くの場合、ログデータには機密情報が含まれています。そのため、LaaSプロバイダーは、セキュリティ侵害やあらゆるサイバーセキュリティ攻撃からシステムを保護する必要があります。たとえば、プロバイダーは、Transport Layer Security (TLS) 暗号化を使用してすべての接続を保護したり、2FA(2要素認証)を有効にしたり、アクセスコントロールリスト (ACL) を提供したりする必要があります。
このような技術的側面に加えて、機密情報の取り扱いに関する業界固有のガイドラインもあります。LaaSプロバイダーを選択する前に、そのプロバイダーが業界で求められているガイドラインや標準へのコンプライアンスを確立していることを確認してください。
ベンダーの障害
クラウドプロバイダーの安定性や信頼性がどれだけ高くても、いつかは障害が発生します。障害が発生すると、ログや分析結果に一時的にアクセスできなくなります。どのクラウドプロバイダーも自社製品のサービスレベル契約 (SLA) を提供し、一定レベルの安定した稼働時間を保証しています。
新しいインフラストラクチャのトレーニング
自社に新しいソフトウェアやプラットフォームを導入するときは、システムに関する従業員のトレーニングが必要であり、調整期間が設けられることになります。かなりの時間と費用を投入する必要があるため、新しいプラットフォームに移行する前に、こうした移行のメリットと潜在的なデメリットを検討してください。
組織のニーズの検討
まず、固定パッケージと従量課金制のどちらが組織に適しているかを検討します。組織のログのニーズによっては、これがコストに大きく影響する可能性があります。
次に、必要な機能を検討します。ユースケースによっては、一部の機能が他の機能より重要になります。例えば、スタートアップ企業は低価格を好み、一部のLaaSが提供する高度な機能の多くをまだ必要としていない場合があります。ストリーミングサービスのような確立された企業には、高度なアラートメカニズムが必要とされる可能性があります。これらの企業は、問題発生時にリアルタイムで通知を受け取る必要があります。
最後に、クラウドプロバイダーのプラットフォームを自社のシステムに簡単に統合できるLaaSを選択します。同様に、プロバイダーのSLAが保証されているサービスやセキュリティなどの要素に関する組織の要件と一致していることを確認してください。業界やビジネスによっては、機密データを保存する際に特定のセキュリティ対策が必要になります。
次世代SIEMおよびログ管理のための世界をリードするAIネイティブプラットフォームをお試しください
SIEMとログ管理のための最高水準のAIネイティブプラットフォーム、CrowdStrike Falcon®プラットフォームでサイバーセキュリティを強化しましょう。ペタバイト規模でのセキュリティログを体験してみてください。クラウドネイティブ型または自己ホスト型での展開が可能です。ボトルネックの生じない、強力でインデックスフリーのアーキテクチャを利用してデータをロギングすれば、1日あたり1PB以上のデータを取り込んで脅威ハンティングに役立てることができます。リアルタイムの検索機能により攻撃者をしのぐスピードで対策を実施できます。複雑なクエリを実行しても、そのレイテンシーは1秒未満です。360度の可視性によりデータを統合してサイロ化を解消し、セキュリティ、IT、DevOpsチームがシームレスに脅威のハンティング、パフォーマンスのモニタリング、コンプライアンスの確保を行うことができます。30億件ものイベントにわたる作業でも1秒未満で実施できます。