CNAPPとCSPM
企業が業務やアプリケーションをクラウドに移行するにつれて、これらの環境の複雑さが増し、セキュリティ上の大きな課題が生じます。クラウドインフラストラクチャの保護に関しては、企業が適切なツールを展開することが重要です。さらに、利用可能なツールとすでに導入しているツールをしっかりと理解している必要があります。
CNAPP(クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム)は、脆弱性管理、コンプライアンス、脅威検知などのさまざまなセキュリティ機能を統合プラットフォームに統合してクラウド環境を保護するように設計されたセキュリティソリューションです。これは、CSPM(クラウドセキュリティポスチャ管理)を含むさまざまなコンポーネントで構成されています。この記事では、CNAPPとCSPMについて説明し、その相違点と類似点を明らかにし、それぞれがクラウドセキュリティで果たす重要な役割について見ていきます。
Schunk Group
このユーザー事例を読んで、国際的なハイテク企業であるSchunk Groupがクラウドネイティブなクラウドストライクセキュリティを使用して、そのITインフラストラクチャをどのように保護しているかをご覧ください。
ユーザー事例を読むCNAPPとは?
CNAPPのすべてのコンポーネントを提供していないCNAPPプロバイダーもありますが、CNAPPの業界定義には、次の5つのコンポーネントが含まれます。
- ランタイム前/IaC(コードとしてのインフラストラクチャ ) セキュリティ(「シフトレフト」とも呼ばれます)
- CSPM
- CIEM(クラウドインフラストラクチャエンタイトルメント管理)
- クラウドワークロード保護 (CWP)
- ASPM(アプリケーションセキュリティポスチャ管理)
CSPMとは?
CSPMは、クラウドインフラストラクチャ全体のリスクの特定と修復を自動化します。CSPMは、リスクの可視化と評価、インシデント対応、コンプライアンスのモニタリング、DevOpsの統合に利用されます。CSPMでは、クラウドセキュリティのベストプラクティスを、さまざまなクラウドインフラストラクチャに一律に適用できます。CSPMは、通常はCNAPPソリューションの5つのコンポーネントの1つです。
基本について説明した後は、これら2つのテクノロジーのそれぞれについて、さらに詳しく見ていきましょう。
| CNAPP | CSPM | |
|---|---|---|
| 主要なコンポーネントと機能 | - ランタイム前/IaCセキュリティ(シフトレフト):IaCセキュリティは、標準化されたポリシーを通じてクラウドインフラストラクチャが安全に展開されるように設計された一連の取り組みです。IaCファイルをスキャンすることで、潜在的なセキュリティの問題を、運用環境に展開する前に検知して修正できます。 - CSPM:CSPMは、クラウドの設定ミスやコンプライアンスのリスクを特定、防止、修復するために使用されます。 - CIEM:CIEMは、アイデンティティベースのセキュリティ、可視性、および簡略化されたPAM(特権アクセス管理)を提供して、最小特権の原則を適用します。 - CWP:CWPは、サーバー、コンテナ、サーバーレス関数を継続的に監視し、ランタイムワークロードを保護します。 - ASPM:ASPMは、運用環境のアプリケーションを監視し、リアルタイムのセキュリティ上の脅威を検知してこれに対応します。 - クラウドサービスネットワークセキュリティ (CSNS):クラウドネットワークを保護するためのWebアプリケーションファイアウォール (WAF) や分散型サービス拒否 (DDoS) 保護などのツールが含まれます。 - KSPM(Kubernetesセキュリティポスチャ管理):KSPMは、Kubernetesクラスターが安全に設定され、ベストプラクティスに準拠していることを確保します。 - DSPM(データセキュリティポスチャ管理):DSPMは、データの保存場所、保護方法、アクセス者に関する可視性を提供し、セキュリティポリシーおよび規制へのコンプライアンスを確保します。 | - 検出と可視性:クラウドアセットとその設定に関する包括的なインサイトを提供し、潜在的なセキュリティの問題が侵害に発展する前に簡単に特定できるようにします。 - 設定ミスの管理と修復:クラウド環境を継続的にスキャンして、設定ミスとコンプライアンスのドリフトを自動的に特定して修正し、人為的ミスのリスクを軽減します。 - 継続的な脅威検知:脆弱性が出現するとすぐに検知できるよう継続的にセキュリティを監視して、リアルタイムで脅威を検知します。 - DevSecOps統合:DevSecOpsワークフローと連携して、セキュリティがSDLCに適切に統合されるようにします。 |
| 利点 | - サイバーセキュリティ上の脅威を防止 - 反復的なセキュリティタスクを自動化 - 迅速な対応のための可視性と制御を実現 - 複雑さを軽減 - 生産性を向上 - ランタイム保護を提供 - 設定管理を処理 - 脅威の検知と対応を改善 - 継続的インテグレーション/継続的デリバリー (CI/CD) と統合 | - マルチクラウド環境全体で統一された可視性を提供 - 設定ミスを防止 - アラート疲れを軽減 - コンプライアンスを合理化および自動化 - 一般的な規制の枠組みをサポート |
CNAPPとCSPMの比較
CNAPPとCSPMは、どちらもクラウドセキュリティにおいて重要な役割を果たしますが、両者の主な違いと類似点を理解することは、十分な情報に基づいてどちらが特定のニーズに最も適しているかを組織が判断するのに役立ちます。
主な違い
- セキュリティカバレッジのスコープ:CSPMでは、主にクラウドインフラストラクチャのセキュリティポスチャに焦点を当て、クラウドプラットフォーム全体の設定とコンプライアンス管理に重点を置いています。対照的に、CNAPPでは、インフラストラクチャだけでなく、アプリケーション、データ、ワークロードもカバーする幅広いセキュリティ機能を提供します。
- 主な目的:CSPMの主な目的は、クラウドリソースをセキュリティ上の脅威にさらす可能性のある設定エラーを防ぎ、コンプライアンス標準を適用することです。これに対し、CNAPPは、持続的脅威の保護、アプリケーションセキュリティ、継続的モニタリングなどの機能を含めることで、クラウドセキュリティに対するより包括的なアプローチを提供します。
- 統合と自動化:CSPMソリューションとCNAPPは、どちらもDevOps慣行と統合されます。ただし、CNAPPは、開発プロセスにより深く組み込まれるように設計されており、CI/CDパイプライン内で直接セキュリティインサイトを提供します。
主な類似点
CSPMとCNAPPには大きな違いがありますが、次のようないくつかの共通機能もあります。
- 強化された可視性とリスク管理
- コンプライアンスと設定ミスの管理
- DevOpsとの統合
- 自動修復
CNAPPを使用してすべてのクラウド運用での広範なセキュリティカバレッジを優先する場合や、CSPMを使用してクラウド設定とコンプライアンスの特定の管理に焦点を当てる場合でも、組織はこれらのインサイトを活用してクラウドセキュリティ戦略を強化できます。
クラウドストライクのアプローチ
この記事では、CSPMとCNAPPの微妙に異なる役割と機能について説明しました。CSPMでは、継続的モニタリングとコンプライアンス管理を通じてクラウドインフラストラクチャのセキュリティポスチャを最適化することに重点を置きます。一方、CNAPPでは、インフラストラクチャのセキュリティに加えて、開発ライフサイクル全体にわたるアプリケーション、データ、ワークロードのセキュリティを網羅する、より包括的なセキュリティソリューションを提供します。どちらのテクノロジーもDevOpsの慣行とシームレスに統合され、クラウドセキュリティを強化しますが、それぞれが組織の広範なセキュリティフレームワークにおいて、異なる戦略的な目的を果たしています。
CrowdStrike Falcon® Cloud Securityプラットフォームは、堅牢なCSPM機能の上に構築された高度なCNAPPソリューションを通じて、これらのテクノロジーの統合を体現しています。市場で最も包括的なサイバーセキュリティプラットフォームの1つであるCrowdStrike Falcon Cloud Securityは、コードからクラウドまでのエンドツーエンドのセキュリティを提供して、組織がクラウド環境全体の可視性と制御を維持できるようにします。
Falcon Cloud Securityは、セキュリティリスクの特定と修復を自動化し、企業コンプライアンスを強化し、運用の複雑さを軽減します。これは、クラウドセキュリティ戦略の強化を検討している企業にとって理想的な選択肢です。