SIEMの置き換えの概要
サイバーセキュリティは、ハイリスクの追いかけっこのような世界です。脅威アクターは、サイバーセキュリティ防御を突破するために、戦術、技術、手順を常に進化させています。これにより、企業は現代の脅威に対応するために、セキュリティツールやポリシーを適応させる必要があります。例えば、サイバーセキュリティ専門家は現在、RaaS(サービスとしてのランサムウェア)、ファイルレスマルウェア、ディープフェイクを用いたフィッシング攻撃など、新たな攻撃手法も考慮に入れなければなりません。
SIEM(セキュリティ情報およびイベント管理)ツールは、強固なセキュリティポスチャを維持し、現代の脅威の状況における複雑な攻撃を特定する上で不可欠です。SIEMは、データの収集、集約、分析、リアルタイムの脅威検知、アラート発信を可能にし、セキュリティ運用の中心的なハブとして機能します。
しかし、エンドポイント検知などのセキュリティソリューションが現代の脅威に対応するために進化を余儀なくされたのと同様に、従来型SIEMプラットフォームも、攻撃者がAIやその他の最先端技術を駆使してますます高度な手法を用いる中で、次第に立ち遅れつつあります。この課題に対応するため、現代的で高いスケーラビリティを持つAIを活用した次世代SIEMシステムが登場しています。
この記事では、従来型SIEMプラットフォームと次世代SIEMプラットフォームの違いを探り、企業が従来のプラットフォームを現代のセキュリティ課題に対応可能な最新ソリューションに置き換える方法について説明します。
次世代SIEMの完全ガイド
このガイドをダウンロードして、SIEMの進化と、従来型から最新のSIEMテクノロジーへの移行が将来のSOCにとっていかに重要であるかを詳しく見てみましょう。
次世代SIEMの完全ガイドをダウンロード従来型SIEMの概要
SIEMは、組織全体のシステムからログやイベントを取り込み、保存します。その後、これらのデータを分析して脅威や異常を検出します。例えば、既知の攻撃パターンの特定や、他のサイバー防御ツールでは見逃される可能性のある不審な振る舞いの検出、さらにはインシデント対応担当者や自動化ツールに対するアラートの発信などが可能です。包括的な監査証跡を生成することで、リスクの軽減、侵害の防止、コンプライアンス報告の効率化を実現できる点から、SIEMは現代のサイバーセキュリティにおいて不可欠な存在となっています。
従来型SIEMソリューションの限界
SIEMシステムは効果的なサイバーセキュリティプログラムの基盤であり続けていますが、従来型SIEMプラットフォームには、ビジネスリスクや運用上の課題を引き起こすいくつかの制約があります。ここでは、従来型SIEMの制約の中でも特に影響の大きい4つを見ていきましょう。
速度と規模の制限:SIEMシステムが初めて導入されて以来、現代の企業ネットワークを流れるデータ量は指数関数的に増加しています。従来のオンプレミス型SIEMシステムは、今日のシステムが生成する規模のデータを取り込み、処理することに苦労することが一般的です。その結果、脅威検知、分析、アラート機能の性能が低下し、可視性の制限や対応の遅延といった問題を引き起こします。
コスト効率の低さ:従来のオンプレミス型SIEMの運用には、サーバーハードウェア、電力、冷却、ライセンスといったコストが伴います。CapExだけでも、予算に大きな負担を与える可能性があります。オンプレミスでのスケーリングは困難であり、短期的に必要以上のインフラストラクチャを購入せざるを得なかったり、システム拡張に時間がかかったりすることにつながります。さらに、メンテナンスコストや、エンジニアの業務がSIEM関連の管理作業に割かれることによるコストが、さらに大きな影響を与える可能性があります。
手動ワークフローと急な学習曲線:メンテナンスに加えて、従来のSIEMツールでは、脅威検知の補完、重要なインサイトの抽出、有用なレポートの作成において多くの手作業が必要となることが一般的です。また、オンプレミス型SIEMシステムは習得が難しい傾向があり、新しいチームメンバーのオンボーディングにも負担を与えます。
可視性の制限:オンプレミスのログ集約システムは、クラウドネイティブな環境において不利な立場にあります。従来のオンプレミス型SIEMアーキテクチャは、現代における大規模なデータ集約には適していません。サードパーティとの連携の少なさやスケーリング能力の低さにより、従来型SIEMは重要なコンテキストを見逃しやすく、その結果、盲点やリスクにつながります。
次世代SIEM:現代的な代替ソリューション
従来型SIEMの課題は、より新しい代替ソリューションへのビジネスニーズを生み出しました。次世代SIEMはレガシーソリューションの欠点を解消し、AIやクラウドネイティブアーキテクチャといった最新技術を活用して、現代のサイバーセキュリティおよび運用上の課題に対応します。
これらの次世代SIEMの機能により、従来型オンプレミスSIEMの制約に対応することが可能になります。
攻撃者起点の検知。エンドポイントデータなどの主要なデータソースに対して、精密な相関ルール、世界クラスの脅威インテリジェンス、AIを活用した包括的な攻撃の痕跡 (IOA) を活用し、リアルタイムで脅威を検出します。
インデックスフリーアーキテクチャ。クエリ速度が向上し、より大量のログデータの処理が迅速化します。
SOAR(セキュリティのオーケストレーション、自動化と対応)との統合。従来は手作業が必要だったタスクを自動化するとともに、対応時間を大幅に短縮します。SOAR(セキュリティのオーケストレーション、自動化と対応)は、自動化ワークフローとプレイブックの提供、数多くのサードパーティツールやクラウドプロバイダーとの完全な統合、リアルタイムアラート、および攻撃パスの可視化を可能にします。
現代の組織が次世代SIEMに切り替える理由
企業が次世代SIEMを高い割合で採用しているのは、現代のビジネス課題やセキュリティリスクに対応できるからです。次に、セキュリティ意識の高い組織で次世代SIEMの人気が急上昇している具体的な3つの理由を紹介します。
1. 検知と対応の改善
クラウドネイティブなパフォーマンス、正確でリアルタイムな検知、AI主導の調査により、MTTD(平均検知時間)およびMTTR(平均対応時間)が短縮され、侵害発生時の被害範囲を大幅に減らすことが可能になります。
2. TCOの削減
より効率的でスケーラブルなデータストレージ、オンプレミスインフラストラクチャのメンテナンス不要、そして効率化されたワークフローにより、TCO(総所有コスト)が大幅に削減されます。クラウドベースのストレージモデルは弾力性とスケーラビリティを向上させ、企業は事前にハードウェアを購入することなく、使用量に応じた費用のみを支払うことができます。
3. スケーラビリティと柔軟性
卓越したパフォーマンスとスケーラビリティにより、システムのボトルネックや人的介入の必要性が減少します。従来型SIEMツールは、次世代SIEMが提供する比類なき速度と効率には及びません。
従来型SIEMを次世代SIEMに置き換える:重要な考慮事項
次世代SIEMの方が従来型SIEMより優れていることは明白です。しかし、多くの組織ではSIEMが既存のセキュリティ運用に統合されています。切り替えを行う間も日常業務を維持することは、サイバーセキュリティの近代化において重要な要素です。次に、従来型SIEMから次世代SIEMへの移行における3つの重要な考慮事項を示します。
1. 評価と統合
既存システムの徹底的な評価が不可欠です。置き換えプロセスを開始する前に、組織は現在のSIEMの利用状況を評価し、正確なデータ取り込み量を把握するとともに、最も影響の大きいパフォーマンスのボトルネックやコストの非効率性を特定する必要があります。
SIEMプラットフォームはさまざまなサードパーティ統合からデータを取り込むため、新しいSIEMツールが既存のすべてのデータソースとの統合に対応していることを確認することが重要です。
2. データの移行
データ移行プロセス全体を通じて、データの正規化が正確に設定され、自動化されていることを確認することが重要です。これにより、プラットフォーム間でのデータ形式の不一致を解消できます。統合されたプラットフォームのエコシステムでは、既存のEDR(エンドポイント検知・対応)データがデータ移行の効率化に役立ちます。
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CrowdStrike Falcon® Next-Gen SIEMがどのように調査を簡素化し、簡単に攻撃者を発見できるかを学びます。
SIEMをCrowdStrike Falcon® Next-Gen SIEMに置き換える主な利点
移行を円滑に進めつつ、SIEM機能を大幅に強化するソリューションは、日常業務を妨げず、ITチームに過度な負担をかけることなく、セキュリティ防御を強化したい組織にとって重要です。
CrowdStrike Falcon® Next-Gen SIEMは、エンタープライズ向けのAI搭載プラットフォームであり、SIEM機能をモダナイズし、セキュリティ運用を強化して次のレベルへ引き上げる強力な利点の数々を提供します。利点には次のものがあります。
インデックスフリーのロギングによる非常に高速な検索は、迅速なデータアクセスが脅威の検知や対応に不可欠な、時間に敏感なインシデント調査において重要な機能です。
クラウド、エンドポイント、アイデンティティデータにわたるリアルタイム防御:高度な脅威検知を可能にするため、MITRE ATT&CKのナレッジベースとの強力な統合によってサポートされます。
AI主導の調査、世界クラスの脅威インテリジェンス、およびワークフロー自動化により、サイバーセキュリティポスチャは将来にわたって有効であり、最新の攻撃ベクトル、新たな脅威、業界標準に常に対応できる状態が維持されます。
組織のSIEMソリューションをレベルアップ
サイバーセキュリティにおいて唯一の不変は変化であり、SIEMソリューションの進化もその一例に過ぎません。従来のオンプレミス型SIEMソリューションは、ますます高度化する攻撃手法に対応するために、大量のログ取り込みや分析を処理できる能力を備えている必要があります。
最新の次世代SIEMプラットフォームは、パフォーマンスとコスト効率の面で大幅な向上を提供します。最先端の脅威検知と自動化を活用し、包括的なセキュリティカバレッジ、迅速なインシデント対応、そして絶えず変化するサイバー脅威への適応を実現します。
CrowdStrike Falcon® Next-Gen SIEMは、セキュリティポスチャを変革し、組織のリアルタイムでの脅威の検知および軽減能力を大幅に強化します。次世代SIEMへの移行方法について詳しくは、無料ガイド「将来を見据えたSOC:レガシーSIEMからのクラウドストライクの次世代SIEMへの移行ガイド」をダウンロードしてください。