会社のセキュリティほど重要なことはほとんどありません。ではなぜ、一部のITリーダーにとってサイバーセキュリティ予算の増額が難しい場合があるのでしょうか?
組織によっては、経営幹部や意思決定者が、これまでのセキュリティ実績が良好であっても将来においてもその保護が保証されるわけではないことを十分に理解していない場合があります。実際、サイバー犯罪者がより巧妙になり、サイバー攻撃の頻度が高くなるにつれて、企業が継続的にセキュリティポスチャを強化し向上させることが極めて重要になります。これには、新しい人材やパートナーのオンボーディング、新しいツールの導入、従業員向けトレーニングプログラムの開発、さらには侵害発生時に備えた資金の確保のために、追加の資金が必要になる場合があります。
予算に関する議論と決定が行われる時期を迎えるにあたり、ここでは、ITリーダーがこの重要な予算項目の増額の正当性を主張する際に役立つ、有益な思考のきっかけ、考慮事項、およびヒントをいくつか紹介します。
詳細
多くの小規模企業にとって、十分な予算を正当化することは容易ではありません。予算編成ガイドで、サイバーセキュリティ予算を策定するための4つのステップとヒントを学びましょう。
サイバーセキュリティ予算の増額方法
事実で武装する
サイバーセキュリティの価値を示す最も効果的な方法の1つは、それが自社ビジネスに及ぼす潜在的な影響を理解することです。ITリーダーが最新の事実や数字を熟知していれば、このような投資の価値や緊急性について経営陣を説得しやすくなる可能性があります。
始めるにあたって、クラウドストライクの最近の調査から得られたいくつかの統計をご紹介します。
- 組織の66%が、2021年に少なくとも1回のランサムウェア攻撃を受けました。(「2021年版クラウドストライクグローバルセキュリティ意識調査」)
- ランサムウェア関連のデータ漏洩は、2020年から2021年にかけて82%増加しました。(「2022年版クラウドストライクグローバル脅威レポート」)
- 身代金の平均支払い額は179万米ドルです。(「2021年版クラウドストライクグローバルセキュリティ意識調査」)
効率性向上や将来の予期せぬ事態への備えにつながる重要領域への投資を、説得力あるストーリーとして提案する方法を学ぶ
セキュリティ計画の中で新たに追加または強化したい特定の項目がある場合、それがビジネスにとって価値のある投資であることを経営陣に納得してもらう必要があります。すべての予算要求には、なぜこの領域に会社のリソースを費やすべきなのかを示す明確なビジネスケースを含める必要があります。
サイバーセキュリティはIT機能の一部と見なされることが多いですが、より効率的なITリソースの使用、リスクの軽減、コンプライアンスの向上、顧客やパートナーへのサービスの向上などを通じて、ビジネス全体の価値を高めるものとして捉える必要があります。
予期せぬイベントや攻撃に備えて追加予算を組み込む
残念ながら、組織がサイバーセキュリティツールを導入したとしても、完全なセキュリティが保証されるわけではありません。このような理由から、企業は、サイバー攻撃が発生した場合の対応や復旧のために、ある程度の資金を確保しておく必要があります。同様に、年間を通じて発生する可能性のある、リスク評価、サイバー保険、その他の関連ニーズのために資金を確保しておくことも必要でしょう。
給与への影響を考慮する
組織には明確な専任のサイバーセキュリティリーダーが必要ですが、売り手市場では経験豊富な専門家を確保することが難しくなっています。さらに、個人に高額な給与を支払うことで、ツールなどの他の予算の領域に費やす資金が少なくなる可能性もあります。企業は、新たな人員配置の決定を、全体的な予算の文脈の中で検討する必要があります。場合によっては、高度なセキュリティ専門家を採用するよりも、サイバーセキュリティパートナーと協力してサイバーセキュリティ戦略とツールセットの開発と実装を支援し、既存のスタッフのスキルアップを図る方が費用対効果が高いこともあります。
何もしないことの隠れたコストを理解する
これまで自社が攻撃の標的になったことがないからといって、それが現在または将来にリスクを抱えていないことを意味するわけではないと覚えておくことが重要です。今日セキュリティへの投資を怠ることで、組織はより大きなレベルのリスクにさらされ、復旧のコストが保護のコストをはるかに上回る可能性があることを経営陣に必ず伝えてください。
投資収益率を示す
堅牢なサイバーセキュリティ戦略とツールセットを持たないことのリスクと潜在的なコストを示すことに加えて、既存のツールと新しい製品やサービスの明確な投資収益率を示すことも、予算増額の必要性を正当化する最も効果的な方法の1つです。ITリーダーは、次のようなメトリックによって投資の価値を示す説明資料を作成できます。
- プロセスの自動化によるコスト効率および時間効率の向上
- より高度なツールセットとプロセスの自動化によるダウンタイムの削減
- 堅牢で自動化されたレポート作成によるコンプライアンスの強化
- 自動化の結果としてより高価値のアクティビティに注力できるようスタッフを最大限に活用する能力
セキュリティの成功を示すメトリックを提示する
効果的なサイバーセキュリティツールセットのROIを示すだけでなく、これらのツールの必要性を証明する他のメトリックを収集することも有用かもしれません。ITリーダーは、次のパフォーマンス指標をまとめたレポートを作成できます。
- 脆弱性の数
- 特定された脅威の数
- 阻止された攻撃の数
- 侵害の回避により守られた金額
- 平均対応時間
- 平均修復時間
業界をリードする革新的なセキュリティソリューションへの投資を計画する
今日のサイバーセキュリティの状況においては、ITチームがどれだけ懸命にビジネスの保護に取り組んでいても、サイバー犯罪者も同じくらい懸命に防御を突破するスキルを磨いているという厳しい現実があります。加えて、すべてのサイバーセキュリティツールが同一に作られているわけではなく、完全な保護を保証するツールは存在しないということを覚えておくことが重要です。企業は、サイバーセキュリティパートナーを選定する際や、新しいツールが自社独自のニーズを満たし、既存のセキュリティアーキテクチャにシームレスに統合されることを確認する際には、デューデリジェンスを実施する必要があります。
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