クラウドストライク2026年版グローバル脅威レポートエグゼクティブサマリー:AI時代に必読の脅威インテリジェンスレポート
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クラウド自動化とは 

組織のニーズが変化するにつれて、クラウド環境もそれに合わせて規模と複雑さを増していく必要があり、そうしたクラウド環境の変更は多くの場合、迅速に実施されなければなりません。しかし、クラウドリソースを手動で管理またはプロビジョニングするのは、それだけでも十分に困難です。グローバル規模の複雑さや、俊敏性とスピードが求められる状況では、手作業によるアプローチでは対応できません。手動のプロセスは非効率で、エラーが発生しやすくなります。

DevOpsチームは、効率性、スケーラビリティ、再現性をもってインフラストラクチャの管理を行うために、クラウド自動化ツールとプラットフォームを活用するようになりました。クラウド自動化は、サーバーのプロビジョニング、ワークロードの管理、アクセス制御ポリシーの適用などのタスクを処理します。これらのツールとプラットフォームは、人間の介入の必要性を最小限に抑え、より迅速で一貫性があり、効率的なDevOpsを実現します。

この記事では、クラウド自動化に関連する主要な概念を検証し、その主な利点と課題を見ていきます。また、クラウド自動化が組織のクラウドリソース管理戦略をどのように変革できるかについても検討します。

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クラウド自動化の理解

クラウド自動化では、コード、ツール、インフラストラクチャオーケストレーションプラットフォームを使用してクラウドリソースを管理します。例えば、組織は、きめ細かなIAM(アイデンティティおよびアクセス管理)を処理するスクリプトを作成し、異なるチーム間で自動的に実装できるようにすることができます。IAMを一元的に処理することで、チームはポリシーを一貫して適用できるようになり、エラーや権限の拡散のリスクが軽減されます。

クラウド自動化により、反復的な手動タスクも効率化されます。スピードと一貫性を実現することで、DevOpsチームはより戦略的な取り組みや複雑なタスクに集中できるようになります。あらゆる分野の自動化と同様に、クラウド自動化はスケーラビリティをもたらします。クラウド環境の複雑さが増しても、組織はクラウド自動化ツールを使用して環境を管理することで、安定性とスピードを維持できます。

中核となるテクノロジーとツール

DevOpsチームがクラウド環境を管理し、運用を効率化するために使用するさまざまなツールにはどのようなものがあるでしょうか。クラウドインフラストラクチャのさまざまな側面を自動化するうえで欠かせない要素をいくつか考えてみましょう。

IaC(コードとしてのインフラストラクチャ)

IaCとは、コードを通じてクラウドのリソースをプロビジョニングおよび管理することを指します。エンジニアは、手動でサーバーを起動したり、クラウドプロバイダーのWebコンソールを使用してセキュリティグループやロードバランサーを設定したりする必要がなくなりました。IaCではすべてのインフラストラクチャ設定がコードで宣言されるため、手動による介入が不要になります。これによりコストが削減され、頻繁かつ繰り返し可能な展開が可能になります。

Terraformは、ハイブリッドクラウドセットアップを含め、複数のクラウドプロバイダーをサポートする、広く採用されているオープンソースのIaCツールです。AWSは、AWSクラウドリソースを管理するためのCloudFormationAWS CDK (AWS Cloud Development Kit) などのツールを提供しています。 

IaCコードとテンプレートはバージョン管理されているため、チームは時間の経過に伴う設定の変化を追跡できます。これらのツールにより、DevOpsチームはロールバック戦略を容易に定義し、現在のインフラストラクチャ設定が元の状態からドリフトしているかどうかを判断することができます。 

IaCの活用は、より効率的で自動化されたクラウド管理プロセスを実現するための基盤となります。 

CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)パイプラインの統合

CI/CDパイプラインはソフトウェアデリバリーを自動化し、より高速で頻繁な展開を実現します。クラウド自動化ツールを既存のCI/CDパイプラインに統合することで、DevOpsチームはアプリケーションの構築とクラウドへの展開との間のつながりを強化できます。例えば、チームはTerraformやAWS CDKベースの展開をJenkinsGitLabGitHub Actionsのパイプラインと簡単に統合できます。

設定管理

設定管理ツールは、クラウド環境内のソフトウェアおよびハードウェア要素のセットアップ、設定、保守を行います。AnsiblePuppetChefなどのツールを使用すると、チームはソフトウェアをインストールし、ユーザーを管理し、サービスを設定することができます。これらのツールにより、クラウド環境全体で一貫性のある繰り返し可能な設定が可能になり、手動によるDevOpsの労力が削減されます。 

コンテナ管理とオーケストレーション

コンテナオーケストレーションツールは、コンテナ化されたアプリケーションとマイクロサービスの展開を自動化します。これらのリソースの管理と拡張を容易にし、信頼性が高く、スケーラブルで、安全かつ費用対効果の高いコンテナ展開によってDevOps運用をサポートします。 

KubernetesDocker Swarmなどのプラットフォームは、負荷分散やサービス検出などのタスクを自動化することでコンテナクラスターを効率的に管理し、高可用性と最適なパフォーマンスを確保します。これらのプラットフォームはコンテナのライフサイクル管理も簡素化するため、チームはアプリケーションの開発と提供により集中できるようになります。

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クラウド自動化の利点と課題

クラウド自動化の利点は明白に思えるかもしれませんが、さらに詳しく見ていきましょう。

  • 効率性:クラウド自動化によりDevOpsチームの負担が軽減され、クラウドリソースの展開と管理における全体的な効率が向上します。
  • 一貫性:コード化された設定とツールおよびプラットフォームを組み合わせることで、標準化された再現可能なインフラストラクチャのセットアップが可能になります。これにより、チームは展開を一貫して確実に再現できます。
  • スケーラビリティ:自動化ツールを使用すると、チームは比較的簡単に業務規模を拡大または縮小できるため、企業は需要の変化に機敏に対応できます。クラウドインフラストラクチャの複雑さは、規模にかかわらず管理可能な範囲に維持されます。
  • コスト削減:クラウド自動化ツールは、反復作業の運用コストを大幅に削減します。サービスの更新の展開、IAM権限の更新、ネットワークポリシーの設定はすべて自動化されたプロセスになり、DevOpsリソースを解放して割り当てを改善できるようになります。

クラウド自動化の課題

こうした利点がある一方で、クラウド自動化の導入にはいくつかの課題もあります。これらの課題(および解決策の推奨事項)は次のとおりです。

  • 複雑さ:入り組んだ複雑なクラウド環境向けのクラウド自動化ツールを適切に導入するのは難しい場合があります。複雑さを軽減するには、IaCツールを使用して、環境設定をより小さく管理しやすいコンポーネントに分割することを検討してください。 
  • スキルギャップ:チームには、複雑なクラウド環境の自動化に精通した熟練した専門家が不足している可能性があります。スキルギャップは、外部の専門家と提携したり、チームのスキルを向上させるトレーニングプログラムを提供したりすることで解消できます。
  • コスト管理:綿密な監視がないと、クラウド自動化はリソースの過剰支出につながる可能性があります。チームは定期的なレビューを実施し、モニタリングを導入し、予算に基づいたアラートを設定して、これらの問題を早期に発見し、不必要な支出を回避する必要があります。
  • ツール統合:慎重な評価と早期のプロトタイピングにより、ツールの互換性が確保され、チームは本格的な展開前に既存のエコシステムとうまく統合できるツールを選択できます。

クラウド自動化の実装に関するベストプラクティス

効果的な実装には、次のクラウド自動化のベストプラクティスが不可欠です。これらのベストプラクティスは次のとおりです。

明確な目標を定義する

特定のツールやプラットフォームを使用する際のチームの目標をよく検討し、明確にします。自動化ツールの目的はそれぞれ異なるため、目標を明確にすることで、ツールの有効性を追跡および評価しやすくなります。

バージョン管理を使用する

成熟したDevOpsチームは、Gitなどのシステムを利用して変更の確認、設定の管理、IaCテンプレートとコードの共同作業を行っています。これらのツールにより、展開全体の一貫性が確保され、必要に応じて簡単にロールバックできるようになります。

モニタリングと監査を行う

モニタリングツールとログ分析ツールを使用して、クラウド環境リソースの問題を迅速に特定し、警告します。自動化プロセスを定期的に監査すると、セキュリティ上の脅威、非効率性、十分に活用されていないサービスを特定し、潜在的な問題を早期に軽減することができます。

セキュリティの優先順位を上げる

セキュリティは、自動化プロセスのあらゆる段階に組み込むべき最優先事項です。開発から展開まで、アプリケーションコードとクラウド自動化コードに堅牢なセキュリティ対策を実装することで、リスクを最小限に抑え、脅威を早期に発見できるようにします。 

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クラウドストライクによる自動化ツールとプロセスの保護

クラウド自動化により、チームは複雑なクラウド環境の効率的なプロビジョニングと管理のための運用を合理化できます。クラウドリソースの割り当てと設定に関連するタスクを自動化することで、チームは手動による介入の必要性を減らすことができます。これにより、エラーが最小限に抑えられ、スケーラビリティが向上します。

CrowdStrike Falcon® Cloud Securityは、IaCテンプレートをスキャンして環境に影響が及ぶ前に脆弱性を検知することで、組織のクラウド自動化ワークフローを保護します。このプラットフォームには、クラウド設定のセキュリティとコンプライアンスの継続的モニタリングのためのCSPM(クラウドセキュリティポスチャ管理)ツールも組み込まれています。 

Falcon Cloud Securityは、KSPM(Kubernetesセキュリティポスチャ管理)とコンテナイメージスキャンサービスも提供し、ランタイム保護とコンプライアンスの確保を支援します。Falcon Cloud Securityは既存のCI/CDパイプラインとシームレスに統合し、開発ライフサイクルの早い段階で脆弱性を特定して対処します。

ブレット・ショウ(Brett Shaw)は、クラウドストライクのシニアプロダクトマーケティングマネージャーとして、クラウドセキュリティとクラウドパートナーシップを担当しています。ITとセキュリティの分野で10年以上の経験を持ち、新技術や業界トレンドを利用したベストプラクティスの開発に関して専門家を支援しています。同氏はこれまで、Proofpoint、FireEye、VMwareで役職に就いていました。ウィーバー州立大学で経営学修士号 (MBA) を取得しています。