クラウドストライク2026年版グローバル脅威レポートエグゼクティブサマリー:AI時代に必読の脅威インテリジェンスレポート
ダウンロード

CWPPとCSPM

クラウドの導入が急増し続けるのに伴い、企業の攻撃対象領域も拡大し続けています。新しいクラウドサービス、コンテナ化されたワークロード、仮想マシンが登場するたびに、攻撃者にとっての潜在的なエントリポイントが拡大します。脅威の状況は急速に変化しており、クラウド攻撃は増加の一途をたどり、より巧妙になっていきます。実際、2025年版クラウドストライクグローバル脅威レポートによると、クラウドを意識したアクターの75%が検知を回避するためにログファイルを削除しています。

クラウド導入の増加に伴い、現代の企業にとってクラウドセキュリティが最優先事項となっています。攻撃ベクトルは複数存在することから、企業にとってクラウドベースのインフラストラクチャをプロアクティブに防御するソリューションを実装することが不可欠です。そこで、さまざまなクラウドセキュリティ機能を統合した包括的なソリューションを提供するCNAPP(クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム)が非常に役立ちます。

CNAPPでは、CWPP(クラウドワークロード保護プラットフォーム)CSPM(クラウドセキュリティポスチャ管理)が、クラウド環境のセキュリティ確保において重要な役割を果たします。CWPPとCSPMを組み合わせることで、強固なクラウドセキュリティ戦略の基盤が形成され、拡大し続けるクラウド環境を保護するために必要な可視性と制御が実現します。

クラウドストライク
2025年版
グローバル脅威
レポート

クラウドストライク
2025年版
グローバル脅威
レポート

必読の年次サイバーセキュリティレポートをご覧ください。

CWPPの理解

CWPP(クラウドワークロード保護プラットフォーム)は、仮想マシン、コンテナ、サーバーレス関数など、環境に展開されたクラウドワークロードに対してリアルタイムの保護、脅威検知、コンプライアンスのモニタリングを提供するクラウドセキュリティソリューションです。これにより、これらのワークロードが継続的に監視され、脆弱性、設定ミス、脅威から確実に保護されます。

CWPPが特に有用であるのは、多様な環境にわたって容易に拡張できると同時に使いやすさを保っている点です。クラウドインフラストラクチャが拡大し進化する中で、CWPPはセキュリティを確実に維持し、設定ミスや保護のギャップから生じる脆弱性から保護します。現代のクラウド環境の複雑さに対応する組織にとって、CWPPは強力で拡張性の高い保護を維持するための鍵となります。 

CWPPの主な機能

CWPPは組織に多くの重要な機能を提供し、クラウド環境全体を確実に保護します。CWPPが提供する主な機能の概要を次に示します。

  • 包括的な可視性:単一のプラットフォームを通じて組織のさまざまなクラウドワークロードの完全な可視性を提供し、セキュリティチームがアセットを監視し、リスクを特定し、変更をリアルタイムで追跡できるようにします。
  • 脅威の検知と対応:高度な検知機能と脅威インテリジェンスを適用し、セキュリティチームが問題をリアルタイムで検知して対応できるようにします。
  • 脆弱性管理:リスクに基づいて脆弱性を特定し、優先順位を付けることで、セキュリティチームは最も影響が大きい脆弱性への対処に集中できます。
  • ランタイム保護:コンテナとマイクロサービスでランタイムに悪意のあるアクティビティを検知して防止することで、クラウドワークロードを保護します。
  • ネットワークセグメンテーション:ワークロードを分離することで、侵入が発生した場合のラテラルムーブメントのリスクを軽減します。
  • 統合セキュリティ管理:複数のクラウド環境にわたるセキュリティ管理を単一のプラットフォームで一元化し、監督を簡素化し、ポリシーの一貫性を確保します。
  • 自動化された攻撃パス分析:環境内の潜在的な攻撃パスを特定し、セキュリティチームが悪用を防ぐための予防策を講じられるようにします。
  • DevOpsとの統合:DevOpsワークフローにシームレスに統合され、SDLC(ソフトウェア開発ライフサイクル)全体に確実にセキュリティが組み込まれるようになります。

CSPMの概要

CSPMは、IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)SaaS(サービスとしてのソフトウェア)PaaS(サービスとしてのプラットフォーム)を含むクラウドインフラストラクチャ全体のリスクの継続的モニタリング、ポリシーの適用、脅威評価を提供します。CSPMは、クラウドリソースのマルチクラウドにおける可視性を提供し、クラウドの設定ミスやアプリケーションの脆弱性を自動的に防止します。これにより、リスクの可視化と評価の改善、対応の迅速化、コンプライアンスのモニタリングと修復の改善、DevOps統合の最適化が実現します。CSPMにより、クラウドセキュリティのベストプラクティスがハイブリッド、マルチクラウド、コンテナ環境に一律に適用されます。

CSPMは、組織がクラウドインフラストラクチャ全体でセキュリティハイジーンを維持するうえで不可欠な機能を提供します。CSPMは、セキュリティチームが確実にクラウドセキュリティのベストプラクティスに従うようにすることで、組織が侵害を防止し、規制の枠組みへのコンプライアンスを支援します。

CSPMの主な機能

CSPMソリューションは、クラウド環境を保護し、継続的なコンプライアンスを確保するために設計されたさまざまな重要な機能を提供します。CSPMの主な機能には次のようなものがあります。

  • 包括的な可視性:クラウドアセットと設定を完全に可視化し、マルチクラウド環境とアカウント全体で単一の信頼できる情報源を提供します。
  • 設定ミスの管理:クラウド環境における設定ミス、脆弱性、その他のセキュリティリスクを監視し、検知します。
  • ポリシーの適用:チームがベストプラクティスのセキュリティポリシーを確立し、クラウドインフラストラクチャ全体に適用できるようにします。
  • 自動検知と修復:設定ミスや攻撃の痕跡 (IOA) を迅速に特定し、修正措置と修復ワークフローを自動化して、侵害のリスクを軽減します。
  • アイデンティティ脅威の防止:組織のIAM設定を分析して、不正アクセスを防止し、ユーザー権限が厳密に制御されるようにします。
  • 特権アクセスとクラウド権限管理の簡素化:特権アクセスとクラウド権限の管理を効率化し、権限の過剰プロビジョニングのリスクを軽減します。
  • 包括的なコンプライアンス管理とレポート作成:クラウドセキュリティの調査結果を取得し、コンプライアンス管理を簡素化するレポートを提供します。
cnapp-guide-temp

CNAPPの完全ガイド

クラウドストライクの『CNAPPの完全ガイド』をダウンロードして、クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォームが最新のクラウドセキュリティ戦略の重要な要素である理由、そしてそれらを開発ライフサイクルに統合する最適な方法をご確認ください。

今すぐダウンロード

CWPPとCSPMの主な機能

CWPPとCSPMは、どちらもクラウドセキュリティにとって極めて重要ですが、それぞれクラウドセキュリティ環境の異なる側面に対応しています。次に、主要な機能領域における比較を示します。

ソリューション
CWPP
CSPM
スコープCWPPは、VM、コンテナ、サーバーレス関数などのクラウドワークロードと、ワークロードに関連するアプリケーションの保護に重点を置いています。CSPMは、設定やコンプライアンスなど、クラウド環境の全体的なセキュリティポスチャに重点を置いています。
機能クラウドワークロードと関連アプリケーションに、脅威検知、脆弱性管理、ランタイム保護を提供します。クラウドインフラストラクチャ全体にわたって継続的モニタリング、設定ミスの管理、ポリシーの適用、コンプライアンスレポートを提供します。
展開通常、エージェントはワークロードレベルで展開され、さまざまなクラウドサービスや環境と統合されます。CSPMは通常、クラウドインフラストラクチャレベルでのエージェントレス展開です。
ユースケース
  • ワークロードを脅威や脆弱性から保護する
  • 脅威を検知して対応する
  • クラウド全体のセキュリティハイジーンを確保する
  • コンプライアンス要件を遵守する

CWPPとCSPMの連携方法

CWPPとCSPMは、異なるレベルのセキュリティニーズに対応することで、互いに補完し合って包括的なクラウドセキュリティ戦略を構築します。CWPPが個々のワークロードの保護に重点を置く一方で、CSPMはより広範なクラウドインフラストラクチャを監視し、設定の安全性、ポリシーの一貫した適用、コンプライアンス要件の遵守を保証します。CWPPとCSPMを組み合わせることで、個々のワークロードのミクロレベルの詳細と、クラウドインフラストラクチャ全体のマクロレベルの側面の両方を保護する包括的なセキュリティフレームワークが構築されます。

CWPPとCSPMの両方を導入することで、組織のクラウドセキュリティ全体を強化する防御レイヤーが実現します。例えば、実際のシナリオでは、CWPPは、侵害されたコンテナの隔離など、特定のワークロード内のセキュリティ脅威を特定し、対応することが可能です。一方、CSPMは、クラウドセキュリティポリシーが適切に適用され、コンプライアンス基準が満たされていることを確認するなど、脆弱性を未然に排除できるより広範な設定の問題を監視し、修正します。

この統合アプローチにより、ワークロード内のリアルタイムの脅威検知と脆弱性管理から、クラウド環境全体にわたる包括的なセキュリティポスチャとコンプライアンス管理まで、あらゆる側面を網羅するより堅牢な防御メカニズムが提供され、リスク管理が向上します。

ニーズに合った適切なツールの選択

CSPMとCWPPのどちらを選択するかは、組織が直面している具体的なセキュリティ上の課題を考慮することが重要です。個々のワークロードを脅威や脆弱性から保護することが最優先事項である場合は、CWPPが適切な選択肢となるでしょう。CWPPは、クラウド環境のこれらのコンポーネントに対して、的を絞った保護とリアルタイムの脅威検知を提供します。

一方、安全な設定の確保やポリシーへのコンプライアンスなど、クラウド環境全体のセキュリティポスチャの管理に重点を置く場合は、CSPMの方が適しています。CSPMは、クラウドインフラストラクチャ全体にわたる継続的モニタリング、設定ミスの管理、ポリシーの適用など、より広範な機能を提供します。

多くの場合、組織は複数のクラウドプラットフォームとオンプレミスシステムにまたがるハイブリッド環境で運用されています。このような状況では、CWPPとCSPMの両方が理想的な選択肢となる可能性があります。両方のツールを導入することで、詳細なワークロード保護と包括的なクラウドセキュリティ管理の両方に対応する、より包括的なアプローチを実現できます。

組織にとって最適なツールを選択する際に考慮すべき重要な要素をいくつかご紹介します。

  • コンプライアンス対応:組織が関連規制に準拠するのにツールがどの程度役立つかを評価します。
  • 拡張性と柔軟性:クラウド環境に合わせて拡張でき、変化し続けるセキュリティ上の課題に対応できるソリューションを選択します。
  • ベンダーの評判:ベンダーの実績と業界での地位を評価し、信頼できるソリューションプロバイダーを選択します。
  • サポートとサービス:対応力、サポートチームの専門知識、リソースの可用性など、提供される顧客サポートのレベルを考慮します。
Falcon Cloud Security data sheet cover

CrowdStrike Falcon® Cloud Securityデータシート

このデータシートをダウンロードして、CrowdStrike Falcon® Cloud Securityを使用してプロアクティブセキュリティとクラウドのランタイム保護を統合し、侵害を防ぐ方法をご確認ください。

Falcon Cloud Securityのデータシートをダウンロード

クラウドストライクのアプローチ

環境の設定ミスを継続的に監視するエージェントレスのクラウドネイティブ保護によって、セキュリティ上の死角をなくします。CrowdStrike Falcon® Cloud Securityは、CWPP、CSPM、CIEM、CDR、ASPMなど、クラウドセキュリティのあらゆる側面を統合コンソールに統合し、クラウド、エンドポイント、アイデンティティなど全体にわたる脅威の可視性と相関関係を強化して、攻撃パスの完全な分析と迅速な調査を実現します。

Falcon Cloud Securityは、業界初の唯一の統合CNAPP(クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム)です。コードからクラウドまで完全に統合されたFalcon Cloud Securityは、CSPMおよびCWPPのユースケースをサポートする強力な機能を提供します。

CSPM(クラウドセキュリティポスチャ管理)によるクラウドインフラストラクチャの保護:

すべてのクラウドにわたって完全かつ継続的な可視性とモニタリングを実現します。チームがクラウドインフラストラクチャを安全にプロビジョニングし、標準化されたポリシーを通じて設定ミスを防ぎ、コンプライアンスを維持できるように支援します。

CWP(クラウドワークロード保護)によるクラウドワークロードの保護:

あらゆるクラウド上で、すべてのワークロード、コンテナ、Kubernetesアプリケーションにわたって、クラウドネイティブスタック全体を保護します。ワークロードとコンテナのイベントを完全に可視化することで、より迅速かつ正確な検知、対応、脅威ハンティング、調査、修復が可能になります。

ブレット・ショウ(Brett Shaw)は、クラウドストライクのシニアプロダクトマーケティングマネージャーとして、クラウドセキュリティとクラウドパートナーシップを担当しています。ITとセキュリティの分野で10年以上の経験を持ち、新技術や業界トレンドを利用したベストプラクティスの開発に関して専門家を支援しています。同氏はこれまで、Proofpoint、FireEye、VMwareで役職に就いていました。ウィーバー州立大学で経営学修士号 (MBA) を取得しています。