クラウドストライク2026年版グローバル脅威レポートエグゼクティブサマリー:AI時代に必読の脅威インテリジェンスレポート
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ロギングを効果的に行うことで、開発者がアプリケーションのパフォーマンスを最適化し、問題をすばやく診断しトラブルシューティングして、システムの全体的なセキュリティを強化する助けとなります。ただし、ロギングでは管理、分析、保護を必要とするデータが大量に生成されます。この記事では、堅牢でスケーラブルなロギングインフラストラクチャの基礎を築くことができるロギングのベストプラクティスについて検討します。

ロギングのベストプラクティスの利点

ロギングの一般的な課題には、ログボリュームの管理、ログセキュリティの確保、さまざまなログ形式への対処などがあります。ロギングのベストプラクティスは、こうした課題への対処に役立ちます。一方、ロギングを適切に行わないと、パフォーマンスの低下、効果的でないトラブルシューティング、コスト超過、セキュリティの脆弱性といった問題が発生する可能性があります。

ベストプラクティスを実装すれば、次のことができるようになります。

  • 開発者が問題をすばやく特定して解決できるように、アプリケーションの振る舞いやエラーをまとめて表示します。
  • システムオーバーヘッドを減らし、アプリケーションのパフォーマンスを最適化します。
  • ユーザーの振る舞いを把握し、使用パターンを特定して、操作性を高めます。

ベストプラクティス1:最適に構造化されたログ形式を使用する

最適な形式で構造化されたログを使用することで、ログデータが読みやすくなり、形式が統一され、検索が容易になります。その結果、クエリやさまざまなフィルタリング手法を使用してログを簡単に分析できるようになり、関連するログエントリを特定してトラブルシューティングやパフォーマンス分析を行うことができます。

適切なログ形式を維持するうえで鍵となるのが、以下のような標準のログレベルを使用することです。

  • FATAL:アプリケーションのシャットダウンを招く重大なエラーです。
  • ERROR:アプリケーションのシャットダウンは引き起こさないものの、要注意のエラーです。
  • WARN:今後のパフォーマンスに影響を与る可能性のある潜在的な問題です。
  • INFO:アプリケーションに関する貴重な情報を提供するメッセージです。
  • DEBUG:デバッグに利用できる詳細なメッセージです。
  • TRACE:トラブルシューティングに役立つ詳しい情報です。

次に、システムパフォーマンスを把握し、問題をトラブルシューティングするために必要な典型的な情報が含まれているログの例を示します。明確なメッセージ、適切なログレベル、タイムスタンプなどが含まれています。

2023-03-07T12:15:30+00:00 [INFO] PaymentService - Payment processed successfully for Order #12345

ベストプラクティス2:ログ全体にわたって一貫性のある構造を実装する

ログエントリの構造を標準化すると、以下のことが容易になります。

  • 特定のログエントリの検索
  • 条件(時間範囲や重大度レベルなど)によるログのフィルタリング
  • 異なるシステム間でのログイベントの相互関連付け

こうした手法を組み合わせれば、問題の根本原因を迅速かつ正確に特定して、ダウンタイムを削減し、全体的な信頼性とシステムセキュリティを高めることができます。ただし、こうした手法をすぐに利用できるのは、システム全体にわたってログエントリが標準化された構造に準拠している場合だけです。

ベストプラクティス3:説明のわかりやすいログメッセージを使用する

ログメッセージは、簡潔で一貫性があり、説明のわかりやすいものにする必要があります。「エラーが発生しました」というような汎用的なメッセージは、効果的にトラブルシューティングするために必要な、重要な詳細情報が欠けています。一方、エラーコード、タイムスタンプ、関連する情報を含めると、わかりやすいメッセージになります。

目標は、開発者がトラブルシューティングをすばやく行えるよう、わかりやすく分析が容易なログメッセージを作成することです。細かい不要な情報を省いて必要な情報だけをすべて伝達するように、ログメッセージは簡潔なものにする必要があります。

ベストプラクティス4:ログを拡充する

ログにメタデータやコンテキストを加えて拡充することで、検索、分析、トラブルシューティングが改善されます。開発者にとっては、今後プロジェクトを担当する開発者のために必要なログデータを特定し、そのデータへのアクセス手段を確保することが重要です。

ベストプラクティス5:ログ保持の戦略を最適化する

ログ保持の戦略を最適化することは、ログストレージ領域を管理し、コストの増大を防ぐために非常に重要です。ログ保持の期間は、アプリケーションの要件によって決まります。

ログストレージの計画を策定するときは、以下の点に留意してください。

  • アクセス頻度の高いログと低いログに対してそれぞれ費用対効果に優れたストレージソリューションを特定します。
  • ストレージ領域とそのコストに見合う必要性が履歴データにあるかどうかを検討し、バランスを探ります。
  • ストレージ領域をログが消費しすぎないように、最適なログローテーション戦略を策定します(該当する場合)。

詳細

ロギングを始めますか。クラウドストライクでは、DevOpsコミュニティ向けにロギングに関する包括的なガイドを提供しています。詳細をご覧ください。

DevOps向けロギングに関するハウツーガイド

ベストプラクティス6:ログを保護する

ログストレージには、高い安全性を備え(アプリケーションや業界の規制で求められる場合)、ログデータの暗号化に対応していることが求められます。ログストレージの保護は非常に重要であるため、次のような対策を実装することが必要になる場合があります。

  • 保存中と転送中のログデータを暗号化します。
  • ログへのアクセスを許可された人員にのみ制限するよう、アクセス制御をセットアップします。
  • コンプライアンス要件を満たし、不正なアクティビティを検知するために、定期的に監査を実施します。

ベストプラクティス7:機密情報を適切に扱う

機密データを保護するには、ユーザーやシステムのデータの公開につながる可能性がある不要な情報をログに記録しないようにします。機密データをログに記録する必要がある場合は、そのデータをログに記録する前に暗号化またはトークン化します。

ベストプラクティス8:ログを集約して一元化する

アプリケーションで操作する対象が複数のコンポーネントとプラットフォームにわたり、ログがいくつかの異なる形式やプロトコルで生成されることがよくあります。さまざまなソースからのログを一元化して集約すると、アプリケーションのパフォーマンスを包括的かつ総体的に見る視点が得られます。ログを一元化することで、ログを1箇所ですばやく検索して分析できるため、システム全体にわたって潜在するセキュリティ脅威や疑わしいアクティビティを特定できるようになります。グラフやマップといったデータ可視化機能を備えた包括的なダッシュボードを構築すると、アプリケーションの正常性とパフォーマンスに関するインサイトを得ることができます。また、ログを一元化すると、複数のロギングシステムの維持に伴うストレージとインフラストラクチャ全体のコストが削減されます。

ベストプラクティス9:リアルタイムのログ分析とアラートを活用する

ログの分析とワークフローを自動化すると、必要な是正処置を速やかに講じて、システムのダウンタイムを最小限に抑えられるようになります。重大度に基づいてアラートと通知を設定することは、重大なエラーやセキュリティインシデントを優先順位付けするために不可欠です。そのようにすることで、対応チームは迅速に行動できます。ログ分析を自動化し、アラートをセットアップすることにより、ログ内を手作業で探索することではなく問題に対処することに集中できます。

ベストプラクティス10:適切なロギングフレームワークを選択する

どのロギングフレームワークを選択するかは、アプリケーションのロギング戦略の成功に直接影響してきます。アプリケーションの特定のニーズを特定したら、以下のような要因を検討しましょう。

  • 使用するプログラミング言語
  • アプリケーションの規模
  • キャプチャするログデータのボリュームとタイプ

組織のパイプライン内の他のサービスやフレームワークとの統合が容易なフレームワークであるかどうかを検討します。すべての要件を特定したら、さまざまなロギングフレームワークを調査し、評価します。固有の機能、ドキュメント、コミュニティサポートリソースに注意します。

ロギングフレームワークに加え、どのオブザーバビリティフレームワークを選択するかも、アプリケーションをモニタリングしてトラブルシューティングできるかどうかに影響します。データの可視化が簡単で、ログを効率的に分析して傾向、異常、潜在的な問題を容易に特定できるオブザーバビリティフレームワークを選択することをお勧めします。

アーファン・シャリフは、クラウドストライクのオブザーバビリティポートフォリオの製品マーケティングリードです。Splunk、Genesys、Quest Softwareなどの企業向けに、15年以上にわたってログ管理、ITOps、オブザーバビリティ、セキュリティ、CXソリューションなどを推進してきた経験を有しています。アーファンは、バックスアンドチルターンズ大学でコンピューターサイエンスを修了しており、製品マーケティングとセールスエンジニアリングにまたがるキャリアを持っています。